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【参加型小説】尾仁牙島

第8章 尾仁牙島伝説

「……ん?」


 シェリーはふと立ち止まり、後ろを振り返った。


「どうしたの、シェリー」


 めきゆがシェリーに問いかける。


「なんか今、視線を感じたような……」


 しかし後ろには誰もいない。


「ちょっ……シェリー、変なこと言うのやめてよね! あたし、ホラー系は苦手なんだから!」

「わ、私だってホラーは苦手よ!」


 千代とシェリーが慌てふためく。


「二人とも、落ち着いて。怖がらせるつもりはないんだけど……視線といえば、私もこの島に来てからずっと感じているんだよね」

「えっ? やめてよ、ゆずゆずまで〜!」

「あら? それは熱い視線じゃなくて?」


 めきゆがクスッと笑う。


「熱い視線?」

「私なんて視線はいつでも感じているわよ」

「まあ、めきゆは格好がロリータファッションだもん。目立つよね」


 柚里もクスッと笑うと、シェリーがポンッ!と手を叩いた。


「そうだわ! よく考えたら私たち、コスプレ集団じゃない! 私はキャミィ、千代はハンコック、めきゆはロリータファッション、月は巫女さん」

「私はコスプレしてないけどね」

「ゆずゆずは、みかんのTシャツ!」

「ええっ?」



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