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【参加型小説】尾仁牙島

第8章 尾仁牙島伝説

「じゃあ、レシピェールさんが戻ってくるまで、山菜も下ごしらえしておきましょうか」

「そうですね。沢山採れたし、アク抜きしないと」


 柚里と小夏がそう話していると、


「私も手伝います! あの、結局全然採れなくて、二人ともごめんなさい……」


 申し訳なさそうにシェリーが謝ってきた。


「シェリーさん、気にしないでください。ただ今度からは、必ず行き先を告げてから行動してくださいね? じゃないとみんな心配するので」

「わかったわ。今度から勝手な行動は慎むわ。ありがとう、ゆずゆず。小夏さん」


 シェリーは心から反省した。自分の身勝手な行動がなければ、武藤は襲われなかったかもしれないからだ。


「あ、そうだ。俺売店に用があるので、柚里さんとシェリーさんは先に下ごしらえ始めていてください」

「あら? 何か足りないものあったかしら?」


 めきゆが小夏に問いかけると、


「食後のデザートを買ってきます」


 そう答えて、小夏は微笑んだ。




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