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【参加型小説】尾仁牙島

第8章 尾仁牙島伝説

「勇治さん、どうだった?」

「武藤さんの会社からでした。報告時間になっても連絡が来ないから、何かあったんじゃないかって何度も電話していたそうで。一応事情は説明しましたが、とりあえず明日、代わりの人が来るそうです」

「あら」

「武藤さんは病院に行ってもらって、新しいスタッフが企画を続行するそうです」


 それを聞いて、みんな寂しそうな表情を浮かべた。


「武藤さんともうお別れだなんて……」

「せっかく仲良くなれたのに、残念ね……」

「……いい人でしたよね……」


 シェリーとめきゆと小夏がそれぞれ呟くと、


「じゃあ、武藤さんのためにも、何が何でもジビエ料理作らなきゃね!!」


 レシピェールが急にやる気を出した。


「今から? もうすぐ日が暮れますよ」

「大丈夫ですよ。きっと今頃、何頭か僕の仕掛けた罠にかかってると思いますので、楽に狩れると思いますよ」


 そうサラリと言ったのは、ユウだった。



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