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ジェンダー・ギャップ革命

第6章 異性愛者差別



「ぁっお客様ぁっ!あっ……」

「わぁ、本当にいやらしい。しづやもキス、してみなよ」

「ん……」

「ふっ!んっ」


 英真と源口の唾液にまみれた唇に、しづやが彼女のそれを押し当てた。扇情的な彼女のキスを横目に見ながら、次は英真が獲物の身体を物色する。

 どこに触れても敏感な神経に連結している様子の源口は、慎み深さを擲っていた。切なげに喉を鳴らして、ひくひくしている。

 英真は、手近なブラウスからリボンタイを抜き取った。有未が最初に脱ぎ捨てたものだ。

 しづこに組み敷かれて本能を解放している有未に断りも入れず、英真は源口の両腕を背中に回すと、肘から手首を交差に重ねて、そのリボンタイを巻きつけた。


「人生、何が起きるか分からないわね。お仕事中にこんな格好になれるなんて、貴重な経験よ。源口さんだって、今日まさか初体験するなんて、今朝まで思いもしなかったでしょう」

「はぁっ、はッぁ……私、あの、でもぉ……」

「もしかして、処女失くすのは余裕でオーケー?ちなみに彼女か私、希望はある?」


 膝を立てて脛を閉じた源口は、しづやの問いに目を見開いた。あらゆる感情の混在した彼女の目が、英真としづやを交互に見る。

 英真はぼろんと垂れた乳房の先端を弾いて、しづやに咎めるような目を向けた。

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