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ジェンダー・ギャップ革命

第6章 異性愛者差別



「源口(みなぐち)さんっていうんだ?恋人は?」

「いません、……」

「付き合うなら女?男?」


 源口から回答を得ると、英真は後ろを振り返った。

 男が好きなんだって。女の良さを教えてあげた方が良いかな?

 一同の意見を求めた英真に、佐々木を始め、ソファでじゃれ合っていたメンバー達が頷いた。


 英真は源口のネームプレートを離すと、今度は本当に彼女の膨らみを鷲掴みした。スーツが覆った小ぶりの乳房は、強引に揉みしだいてやっと形を変えるほど、厳重に保護されている。


「ひっぁ、お客様、困りますっ……」

「何が困るの?仕事サボって何していたか、追及される?」

「それもっ、ありますし……!はぁっ、……」



 揉み心地の悪い乳房を解放して、英真は内線の受話器を取った。
 英真達と同世代くらいと見られる源口は、確かに職員らの間では、弱い立場にありそうだ。英真は電話口に出た従業員に口から出まかせの理由を付けて話すと、源口の時間を確保することに成功した。




 結論から言えば、源口に恋人やセフレのいたことはなかった。慇懃な接客が板についた従業員は、客達に強く出る術も持たず、みるみる制服を剥がれて下着を外され、英真の口づけの相手になった。
 交際相手に男を所望していた生娘は、英真のキスにあっという間に貪欲な期待を見せるようになり、隣の部屋から呼び戻したしづやが彼女の身体を撫で回すと、いよいよ息まで乱れていった。

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