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ジェンダー・ギャップ革命

第6章 異性愛者差別


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 美術展の感想を交換しながら、海のモチーフがふんだんに取り入れられた見目麗しいアフタヌーンティーを味わって、お代わり自由のお茶を飲み比べる内に、例の甘美な衝動が、英真達をいかがわしい気分に誘った。

 最初にキスし出したのは、有未(ゆうみ)としづこだ。彼女達は初め、甘いものと女の唇という好物を交互に味わうという贅沢に酔いしれていたが、猥褻な絵画を鑑賞した余韻が彼女達の想像力に拍車をかけて、次第に舌を絡めたり相手の口内に指を差し入れたりするようになった。
 有未達に野次を飛ばしながら、佐々木が英真の贔屓にしている椿の乳房を揉み出した。今日ほどの猛暑日でも、野外では極端に肌を隠したがる令嬢達の群れの中で、椿は薄着だ。彼女のか弱げな四肢とは釣り合いのとれていないたわわな乳房が、キャミソールにはち切れんばかりに収まっているのが、開いた襟ぐりに覗いている。そんな淫らなものを見せびらかしているからですよ、と野卑に細めた目で彼女を舐め回しながら、佐々木は彼女のキャミソールの裾に手を差し入れて、下着を器用に外していった。

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