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クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜

第12章 薔薇の谷 編


その機体はまるで〈蝶〉のような大きな羽根を開いて海面スレスレを飛び舞う


そう、それは蝶の舞いのようだ


無数の〈蝶〉たちはそのまま上空に向かって急上昇していく!


回避するゼントリックス軍のクラング〈エキサイター〉軍勢


すると蝶たちは敵部隊の周りを囲い込むように旋回しはじめるとまるで鱗粉のような細かい粉末を撒き散らしていく!



雷粉〈プーダー〉!



あたり一帯の空域に雷粉がまとわりつくと同時に


パリパリパリパリッッッ!!!!と衝撃音が走った!



シュメッターリングの〈蝶の舞〉から〈雷粉〉の攻撃!!


一瞬のうちに空域のクラング〈エキサイター〉たちが黒煙をあげて墜ちていく


「来てくれたんだね、みんなッッ!!」


ビーネンシュトックに乗り込んで戦っていたスティーブ・グリメットが声をあげる



「なんとか間に合いましたわね?」


「ギリギリでしたわね」


「だからケーキを後回しにしましょうって言ったじゃない?いつまでも食べてるから出撃が遅れたんですわ!」


「クリームに薔薇のエキスが練り込まれているなんてブルガリアでないと食べれないじゃない?
 やっぱりローズエッセンスが特産品なだけはあるわね」


「わたしローズヒップティーを飲み干してなかったわ、まだ残しておいてくれているかしら?」


「お母さまが新しいのを淹れてくれるわよ!」


スティーブ・グリメットのディスプレイに次々と少女の顔が映し出されていく


白人種、アジア系、アフリカン、南米人種など肌の色や髪の色はみんなバラバラだがみんな一様に同じ顔をしている

スティーブの娘たち!


シュメッターリングを駆る娘たちが集結してきたのだ!



そして雲の隙間から巨大な飛行物体の影


フェニックス級母艦〈グリメット城〉!


ブリッジに立つのは美しいグリメット婦人だ


「アリッサ! キミも来てくれたんだね、嬉しいよ!」


こうしてゾーナタとグリメット城、ふたつのフェニックス級が合流し、黒海の沖合いの空域を制圧したのだった……






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