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クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜

第12章 薔薇の谷 編



その頃

アゼルバイジャンとトルコ、ジョージアの国境近くの山岳地帯では巨大な影が移動する

地元の住民は悪魔が来たと思い込み屋内に閉じ籠もっていた


〈ムーンブレイド〉


巨大な躰を数本ものアームが支えてうごめいている

その姿はまるで虫や蟹のようだ


その後に続くようにゼントリックス軍の残存部隊が行進していく


〈ストーム〉が空に浮かぶ巨大兵器だと言うのならば、〈ムーンブレイド〉は地を這う巨大兵器だ


だがその行軍にはエミリー・バリー将軍とオーロラ・ニーシュラ将軍の乗る母艦フェニックス級イビザの姿は無かった


さらに遠く離れた黒海のトルコ領海では地上部隊の到着を待つことなくビヨンド・アナトリアLHD-800強襲揚陸艦の大艦隊が集結している

ゼントリックス海軍を率いているのは妖将リジー・メジー

揚陸艦からは無数の飛行編隊クラング〈エキサイター〉が飛び立っていく
垂直離陸の翼V/STOL型の可変機は翼の一部を変形させるとモビルスーツの肩のようなシルエットとなる小型のフリューゲルシリーズだ


先行する海軍の部隊は黒海沖で待ち構えている連邦軍の空中要塞ゾーナタへ向かっていくのだ


こうして空からはクラング〈エキサイター〉の大部隊が、海洋上からは強襲揚陸艦の大艦隊が、そして時間差で陸からの〈ムーンブレイド〉の部隊がゾーナタに向かっていくのだった


ゾーナタからはありったけのフリューゲルシリーズが飛び立っていく

若きエースパイロット、ジョン・リアリティもこの戦場が最後の戦いになるであろうと直感する


それほどの大軍勢同士の激突となったのだ


北欧連邦空軍ゾーナタ部隊 VS ゼントリックス軍


飛び交うフリューゲルシリーズ

敵も味方も空を埋め尽くし、激しい攻防!!


凄まじいスピードで空を駆け抜け、

耳をつんざく雷撃砲、ビーム兵器、そしてバルカン


低空に逃げ込もうとする機体を海から待ち構える揚陸艦からの砲撃で撃ち落とされていく


数も攻撃の複雑さもゼントリックス軍が圧倒している


連邦空軍サイドはジリジリと数を減らしていき、形勢逆転を図るすべがなかった


誰もが諦めかけていたその時!


海面スレスレを飛行してくる機体!


一機

5機


20機と数を増やしていく謎の機体は海洋上の揚陸艦を攻撃していく!


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