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クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜

第11章 眠り姫  【過去編】


「あなたたちが彼らをどうしようが私の知るべきことではないわ
 なぜなら既に彼らのジープには仕掛けをしておいたのだから」


キアラはワンピースのポケットから小さな無線機を取り出し素早くスイッチを押した!



ズゥゥゥーーーン!!!!



アーニーたちの乗るジープは突然雪の中で爆発炎上してしまった!


「私を利用しようとちょっかいを出してきたらこういう目に遭うのよッ!」


キアラはふふふっと笑みを浮かべる



「オーウェン隊長ッ!こいつ笑いながら民間人を殺しちまった!! 不気味な女だぜ
 まるで魔女だ」


「騒ぐな、ノアの方舟が辿り着いたアララト山だ、魔女のひとりぐらい出て来てもおかしくないだろッ!
 オレはコイツを確保する、お前たちは向こうの生き残りが居ないか見て来いッ!
 殺していいからな!」


若き将校オーウェンは歳上であろう無骨な部下たちに命令する


「へいへい、オレたちも後から楽しませてもらうさっ! 行くぞ、てめぇら!」


部下の兵士たちは来た道を戻ってジープに乗り込むと急発進して遠方で燃えるアーニーたちの元へ走り去ってしまった



「さて、お嬢さん? 基地に戻ってもらうよ?
 その前に逃げ出したお仕置きをしておかないとな? もう逃げ出さないと身体に憶えさせなきゃならん」


キアラはため息をつく


「男というのは生殖機能だけに脳が支配された悲しい生き物だな」


「言ってろ! どうせ大佐にもなぶられるんだろうよ?その前に俺が味見しといてやるよ?
 さっさと終わらせてしまわないとアイツらもすぐに戻ってくるからな!
 楽しんでる時間は無い、少々痛み目に遭わせちまうが勘弁してくれ」


そろそろ追っ手のジープが爆発現場に辿り着く頃だ

キアラは再び無線機のスイッチを押す


「残念ながら彼らは戻って来ないわ」


ドドドォォォーーーンン!!!


2回目の爆発!


それもかなり大きい


キアラは現場に辿り着いた兵士たちを爆散させてしまったのだった


「どうしたの坊や? 顔色が悪いわよ
 ひとりぼっちになって威勢が落ちたわね
 ゆっくり楽しむのはこれからなのよ」


キアラは不気味に笑うのだった……







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