テキストサイズ

碧と朝陽

第4章 緑川碧

碧side

「朝陽、Lookはできる?」

そう呟くと、素直に朝陽はこちらを見る。
可愛いらしいと思った。

「上手だね、いい子。」

褒めてあげると嬉しそうに顔が緩み、匂いも濃くなった。俺にとっては刺激的すぎる香りだった。その場で押し倒したくなるのをなんとか堪える。

「次は俺の手に朝陽の手を置いてみて?」

少しでも朝陽に触れたかった。
嫌がるだろうか……?

しかし朝陽は俺の目を見たまま素直に手を差し出した。
温かい手のひらの温度を感じると、優しく握ってみる。

朝陽の身体がピクッと動き、少し驚いていたようだが、セーフワードは聞こえない。

朝陽が落ち着いていくのが俺にもわかった。

そして同様に俺も心が安らぎ、楽になっていった。

やっぱり俺と朝陽の相性はとても良い。
俺の直感は正しかったんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ