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碧と朝陽

第3章 お試しプレイ

碧とのプレイはまったく嫌じゃなかった。

昨日の夕方のことを思い出す。

「朝陽、Lookはできる?」
「朝陽は良い子だね」

頭の中でぐるぐる碧の言葉が回る。
碧のコマンドは苦しいものじゃなかった、コマンドなのに自分が尊重されて大切にされているのが伝わってきた。
なんか、凄く気持ちよかっ……

「朝陽!おはよう!」

碧だ。急に話しかけられて思考が停止する。

「あ、おはよう……」

名前をその声で呼ばれると昨日のことが鮮明に蘇る。
恥ずかしくなって下を向いた。

「今日は遅刻しなかったんだね、よかったよ」

揶揄うようにいうものだから、反論しようと碧を見てしまう。
目があって、「ん?」と首を傾げられる。

(Lookはできる?)

頭の中で碧の声が響いた。

途端にぶわっと身体が熱くなる。
それだけじゃなく、下半身が熱を持ち始めたことに気付いて慌てた。

「お、俺、授業の前にトイレ行くから」
「いってらっしゃい〜」

パッと立ち上がり、トイレに駆け込む。
ズボンを下げると俺のものはしっかり上を向いていて嫌気がさす。碧相手に勃ってしまうなんて………
時計を見ると、授業まではあと10分ほど余裕がある。
ここでなんとか収めよう。
俺はエロくないこと、近所のおばあちゃんや、美味しいご飯などをぐるぐると想像した。

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