
碧と朝陽
第14章 悪夢
「やってくれんな、さっきの相手か?やっぱり彼氏なんじゃねーかよ」
「ち、違う、ただの友達で」
「別にもうどうでもいいけど、ほら、はやく来いよ。」
ボスンッ
ベッドに押し倒される。
目の前に郁人の顔。
俺は目を瞑って顔を横にそらした。
「ふっ、生意気な奴」
ぺろ、ぴちゃ、ちゅうっちゅっ
首筋から耳を舐められる。
「あ、やだ!!!!」
俺が手をバタバタと動かすと、強く掴まれ身動きができなくなった。
ちゅーーっ、れろれろ、ちゅぱっちゅっ
わざと音を立てて耳を舐められ、背中がゾクゾクする。
「あっ、んあっやだ、やだぁ、ひゃっ、んんっ」
「可愛い声出てるけど?」
そう言われて、グッと唇を噛む。
「ふっ……んぅっ……うっ」
やだやだ、気持ち悪い、気持ち悪い。
碧、碧、碧………!!!
俺は碧に助けを求めながらただひたすらに耐え続けた。
すると突然、郁人の顔が離れていくのを感じ、目を開けると、
「お仕置きだ。Strip(脱げ)」
郁人は強いコマンドを口にした。
「え、、や、やだ、、」
「お前に拒否権あんの??お仕置きだって言ってんだろ、ここで脱いで見せろ」
俺は弱い。
言われるがままに体を起こし、Tシャツに手をかけると、それを脱ぐ。
上半身が露わになった。
「は、お前、乳首そんな赤くして、変態だな」
ぐいっと乳首をつねられる。
「ひあっ!?」
「誰がいじってんの??自分??それとも相手の男???」
ぐりぐりぐりっと人差し指と親指で乳首を潰される。
「あ、ああああ、痛いっっんぁああっ」
「痛いのがイイんだろ、勃ってんぞ」
するりとズボンの上からモノを撫でられる。
「ひぇっ、う、嘘……」
下を見ると、俺のは嫌味なほどに膨らんでいて涙が出る。
こんな身体嫌い。大嫌いだ。
「早く下も脱げよ。」
それでも俺は逆らえなかった。
碧、ごめん………。
??
なんで俺は碧に申し訳なく思うんだろう……?
もういいや。やめた。考えるのも面倒臭い。
俺はズボンに手をかけた。
