
止まない雨はない
第7章 ドルフィンリング
「誰って…そんな今更…」
「誤魔化さないで、ちゃんと教えてください」
二人の形相が段々険しくなってきていることにやっと気付いたタカシは、トーンダウンしながら答える。
「……そう怖い顔するなよ、佐屋。もちろんルカにあげるに決まってるでしょー?」
えっ?
佐屋は思わず鳴海の顔を見ると、申し合わせたかのように彼と眼が合った。
「え?ちょっと、何、そのリアクション?オレがルカに指環贈るって、そんなにオカシイの?」
変に慌てるタカシを見て、二人は噴き出して笑った。
「マスターって、ルカ先生に指環してもらいたいんだ?」
「…よほど心配なんだよ、鳴海。これだけこの界隈で男同士付き合ってるって有名なのにね」
「……心配しすぎてハゲるって」
「……だね?」
「…つか、心配して損したって。確かにルカ先生がモテるのなら解るけど、マスターが浮気って、ぜってーありえねぇから!」
いきなり自分の背後に近寄ってきたかと思えば、好き勝手に言いたいことを言い始めた二人に対し、さすがにタカシも機嫌を損ねる。
「あーのーねー?君たち。オレをどこまでコケにするつもり?
勝手に人のプライベートにまで首突っ込んできて、それはないでしょー?
怒るよ、オレ?」
「誤魔化さないで、ちゃんと教えてください」
二人の形相が段々険しくなってきていることにやっと気付いたタカシは、トーンダウンしながら答える。
「……そう怖い顔するなよ、佐屋。もちろんルカにあげるに決まってるでしょー?」
えっ?
佐屋は思わず鳴海の顔を見ると、申し合わせたかのように彼と眼が合った。
「え?ちょっと、何、そのリアクション?オレがルカに指環贈るって、そんなにオカシイの?」
変に慌てるタカシを見て、二人は噴き出して笑った。
「マスターって、ルカ先生に指環してもらいたいんだ?」
「…よほど心配なんだよ、鳴海。これだけこの界隈で男同士付き合ってるって有名なのにね」
「……心配しすぎてハゲるって」
「……だね?」
「…つか、心配して損したって。確かにルカ先生がモテるのなら解るけど、マスターが浮気って、ぜってーありえねぇから!」
いきなり自分の背後に近寄ってきたかと思えば、好き勝手に言いたいことを言い始めた二人に対し、さすがにタカシも機嫌を損ねる。
「あーのーねー?君たち。オレをどこまでコケにするつもり?
勝手に人のプライベートにまで首突っ込んできて、それはないでしょー?
怒るよ、オレ?」
