いつかの君に感謝を
第7章 夜
ん……
真っ暗な場所。どこだろ…
誰もいない
楽しそうな声が聞こえる、誰の声だろう
振り返るとそこにはクラスメイト達が楽しそうに会話してる姿が見えた
みんな笑ってて楽しそう
私には無縁の世界。キラキラしてて私には眩しすぎる
私はそーっと反対側を向いてできるだけ遠くに歩き始めた
やっぱり静かだと落ち着くな。ここに居たい
誰とも関わらない、誰にも迷惑かけない、傷つくことも傷つけることもない世界
独りは慣れてる。
私には手に入らないあのキラキラとした世界だってわかってる。
そう思ってただその場所に寝転んだ。
……い………
………ま……い………
……まい
誰かが私を呼ぶ声が聞こえる
この声聞き覚えがある
私はその声に縋るように手を伸ばした
あ…届かないや
身体が重くなってきた
ごめんなさい…
そこで途絶えた
んッ………眩しい
身体が重すぎる
さっきのは夢……?
そんなことを思いながら周りを見渡すと私の主治医がいた。
最悪…起きて最初に見るのは主治医の顔だなんて
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