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恋人は社長令嬢

第1章 素敵な出会いにはご用心

「免許証!!車の免許、持ってないし。」

「保険証は?」

「も、持ってきてない…かな?」

「じゃあ、学生証は?」

「学校じゃあるまいし、いちいち持ち歩かないよ。」


違う意味で、見つめ合う二人。


「疑ってるの?私のこと。」

疑うも何も、どう見たって、大学生にしか見えない。

「信じていいの?」

息が止まる梨々香。


「梨々香ちゃん?」

「うん……もちろん。」


やっと二人は、微笑み合った。


「でも、どうしてそんなこと聞くの?」

「どうして?」

瞬は、梨々香の背中を押さえると、ゆっくりとベッドへ倒した。

「それは、梨々香ちゃんがカワイ過ぎて、気持ちを抑えきれないからだよ。」


瞬と梨々香は、そのまま甘い夜へと、落ちていった。

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