
シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2
136 優しい導き
「ふうぅぅ、お腹いっぱいだわぁ」
「はい、僕もです…」
宴と呼べる様な豪華な夕食を終えて僕達はまったりとしていた。
「なんかさぁ、思わぬ旅行になっちゃったわねぇ」
と、美冴さんは食後のお茶を飲みながらそう言ってきた。
「あ、はい、そうですね、でも、これも美冴さんのお陰ですから」
そうなのである、僕は本当にお墓参りが終わり、昼食でも食べてから東京に帰るのだと単純に思っていたのだ。
だが、その後、美冴さんが水族館に行きたいと云い、そしていつの間にかに、美冴さんの導きでこのホテルに泊まるという事になったのである。
全ては、本当に、美冴さんの優しい想いのお陰なのだ…
これが僕だったら、空気も読めずに、強引に迫り過ぎてしまい、挙げ句には美冴さんに嫌われて、今頃は傷心の自虐に陥っていた可能性がかなり高かったと筈だと思われる。
「またぁ、すぐそう言うんだからぁ」
美冴さんはそう言ってきたが、多分、恐らく、そうなっていたであろう…
「あ、すいません…」
これは謝罪ではない、感謝のすいません…なのである。
時計を見ると、時間はまだ9時前であった…
『本当は、わたしとヤリたいんでしょう…』
『最後に、もう一度ヤリたいわよね…』
『最後にヤラせてあげるわ…』
『ううん、本当は、わたしがヤリたいの…』
…等々、さっきまでの美冴さんとの会話がグルグルと脳裏をずうっと駆け巡っていた。
何もかもが本当に、そして結局は、全て美冴さんの導きといえるのである。
そしてその流れと、美冴さん主導の導きは、まるで、あの、五年前の…
あのファミレスの更衣室での、僕達の禁断な関係の始まりのきっかけとなった流れと同じ様なのである。
僕を優しく導いてくれた美冴さんが目の前に還ってきた様であったのだ…
これが、今夜、美冴さんのこの優しい導きがなかつまたならば、もう今頃は東京に帰って、既にお別れし、自虐な想いに落胆していた筈なのである。
考えなくてもわかるのだ…
本当に美冴さんには感謝しかない…
『最後にヤラせてあげるわ…』
ヤリたいです…
そうすれば、この僕の五年前からの想いの蓄積された心の時計を止める事ができる筈なのである。
これまでの想いをリセットできて、前向きにリスタートできる筈なのだ…
「ふうぅぅ、お腹いっぱいだわぁ」
「はい、僕もです…」
宴と呼べる様な豪華な夕食を終えて僕達はまったりとしていた。
「なんかさぁ、思わぬ旅行になっちゃったわねぇ」
と、美冴さんは食後のお茶を飲みながらそう言ってきた。
「あ、はい、そうですね、でも、これも美冴さんのお陰ですから」
そうなのである、僕は本当にお墓参りが終わり、昼食でも食べてから東京に帰るのだと単純に思っていたのだ。
だが、その後、美冴さんが水族館に行きたいと云い、そしていつの間にかに、美冴さんの導きでこのホテルに泊まるという事になったのである。
全ては、本当に、美冴さんの優しい想いのお陰なのだ…
これが僕だったら、空気も読めずに、強引に迫り過ぎてしまい、挙げ句には美冴さんに嫌われて、今頃は傷心の自虐に陥っていた可能性がかなり高かったと筈だと思われる。
「またぁ、すぐそう言うんだからぁ」
美冴さんはそう言ってきたが、多分、恐らく、そうなっていたであろう…
「あ、すいません…」
これは謝罪ではない、感謝のすいません…なのである。
時計を見ると、時間はまだ9時前であった…
『本当は、わたしとヤリたいんでしょう…』
『最後に、もう一度ヤリたいわよね…』
『最後にヤラせてあげるわ…』
『ううん、本当は、わたしがヤリたいの…』
…等々、さっきまでの美冴さんとの会話がグルグルと脳裏をずうっと駆け巡っていた。
何もかもが本当に、そして結局は、全て美冴さんの導きといえるのである。
そしてその流れと、美冴さん主導の導きは、まるで、あの、五年前の…
あのファミレスの更衣室での、僕達の禁断な関係の始まりのきっかけとなった流れと同じ様なのである。
僕を優しく導いてくれた美冴さんが目の前に還ってきた様であったのだ…
これが、今夜、美冴さんのこの優しい導きがなかつまたならば、もう今頃は東京に帰って、既にお別れし、自虐な想いに落胆していた筈なのである。
考えなくてもわかるのだ…
本当に美冴さんには感謝しかない…
『最後にヤラせてあげるわ…』
ヤリたいです…
そうすれば、この僕の五年前からの想いの蓄積された心の時計を止める事ができる筈なのである。
これまでの想いをリセットできて、前向きにリスタートできる筈なのだ…
