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シャイニーストッキング

第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2

 131 突然の…

「ねえ和哉、明日は何か予定があるの?」
 美冴さんはクルマに乗り込みドアを閉めると唐突に、そう訊いてきた。

「えっ、あ、明日…ですか?」
 僕は少し驚いて返事をする。

 な、なんだ?、何だろうか?…

「うん、明日…」

 また何かの誘いなのか?
 僕は少し昂ぶってくる。

 また、明日も逢えるのか?…

「いや、別に無いです…」
 即答した。

「ふうん、そうなんだぁ…」
 そう返すと美冴さんは僕を見つめてきたのだ。

 何だ、何なんだ?…
 
「そうかぁ…、ねえ…、和哉…」
 
 なんとなく…

 なんとなくなのだが、美冴さんは少し高揚している感じがした…

「は、はい?」
 僕にはそれの意味が分からない。

「わたしと…」
 すると、更に緊張気味になり呟くよううに言ってくる。

 ドキドキドキドキ…
 
 何だ、何だろう?…

「……はい?…」

「ねぇ、わたしと……ヤリたい?」

 えっ…

 や、ヤリたい?…

 ヤリたいって?…

「えっ?…」
 
 一瞬、意味が分からなかった…

 ドキドキドキドキ…
 
 ヤリたいって…

 一気に胸の昂ぶりが激しく高鳴ってきた。

 そして美冴さんはクルマのギアに置いた僕の手を握ってきたのだ。

 あっ、汗が…

 そう、その美冴さんの手の平はしっとりとしていたのである。

「ほ、本当は、わたしとヤリたいんでしょう?…」
 また、再び、そう訊いてきたのだ。


 えっ、ヤリたいって?…

 ヤリたい…セックスがってこと…か。

 ようやく言っている意味を理解したのだ。

「あ…、はい」
 僕は頷いた。

 それは…

 ヤリたいに決まっている…

 ドキドキドキドキ…

 僕は、突然の、あまりにも予想外な美冴さんのその問い掛けに、言葉を失ってしまう…





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