
シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2
120 合格…
「うん、合格よ…」
と、にこりと天使の微笑みをしてきたのである。
合格よ…
そうか、僕は試されていたのか…
確かに内心は、昨夜の部屋でのあと一歩という流れを引きずってはいた。
そして、今朝、会うなり
『今日は…ちゃんとするから…』
って言われたその言葉の意味が分からなくて、ずっと心に引っ掛かってはいたのではあった…
だが、朝イチのクルマに乗って出発してからは、このお墓参りのお墓に入っている『ゆうじさん』という、美冴さんが僕との関係の次に愛し、結婚直前であの
『阪神大震災』で亡くなってしまった彼の凄絶な人生の話しを訊き、なんかそんな僕の悩みがあまりにも小さい事の様に想えてしまい、いつの間にかにその引っ掛かりはどこかに消えてしまっていたのである。
そしてもう一つ…
こうして五年振りに朝から一緒に美冴さんと過ごしていると、たまにふとした仕草や、言葉、そして笑顔が、あまりにも素敵過ぎに感じてしまい、そしてドキドキと昂ぶってしまって、いつまでも、ウジウジと感じたり、考えたりする心の余裕が無かったのであったのだ。
結果オーライというヤツであったといえる…
「合格…」
「うん、合格よ…」
そんな話しをしていたら、水族館に到着してしまった。
「さあ着いたわ、水族館に行きましょうよ」
美冴さんはそう言ってクルマから降りたのだ。
水族館の駐車場は、夏休み、お盆休みであるから、混んではいたのだが既に時刻は午後2時を過ぎていたのである、弱冠の空きスペースが出来はじめていて、すんなりと駐車できた。
「よぉし、和哉、行こう…」
「あっ、は、はいっ」
なんと美冴さんはそう言って、僕の腕にしがみ付くかの様に絡まってきたのである。
えっ、な、なんだぁ…
「うん、合格よ…」
と、にこりと天使の微笑みをしてきたのである。
合格よ…
そうか、僕は試されていたのか…
確かに内心は、昨夜の部屋でのあと一歩という流れを引きずってはいた。
そして、今朝、会うなり
『今日は…ちゃんとするから…』
って言われたその言葉の意味が分からなくて、ずっと心に引っ掛かってはいたのではあった…
だが、朝イチのクルマに乗って出発してからは、このお墓参りのお墓に入っている『ゆうじさん』という、美冴さんが僕との関係の次に愛し、結婚直前であの
『阪神大震災』で亡くなってしまった彼の凄絶な人生の話しを訊き、なんかそんな僕の悩みがあまりにも小さい事の様に想えてしまい、いつの間にかにその引っ掛かりはどこかに消えてしまっていたのである。
そしてもう一つ…
こうして五年振りに朝から一緒に美冴さんと過ごしていると、たまにふとした仕草や、言葉、そして笑顔が、あまりにも素敵過ぎに感じてしまい、そしてドキドキと昂ぶってしまって、いつまでも、ウジウジと感じたり、考えたりする心の余裕が無かったのであったのだ。
結果オーライというヤツであったといえる…
「合格…」
「うん、合格よ…」
そんな話しをしていたら、水族館に到着してしまった。
「さあ着いたわ、水族館に行きましょうよ」
美冴さんはそう言ってクルマから降りたのだ。
水族館の駐車場は、夏休み、お盆休みであるから、混んではいたのだが既に時刻は午後2時を過ぎていたのである、弱冠の空きスペースが出来はじめていて、すんなりと駐車できた。
「よぉし、和哉、行こう…」
「あっ、は、はいっ」
なんと美冴さんはそう言って、僕の腕にしがみ付くかの様に絡まってきたのである。
えっ、な、なんだぁ…
