
シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2
117 美冴さんの明るさ
「水族館…
なんか、思い出の場所なんですか?」
僕は思わずそう訊いてみたのだ。
もしかしたら、ゆうじさんとの大切な思い出の場所なんじゃないのか…
と、なんとなくそう感じたのである。
「ううん、全然…
ゆうじとは何回かは海に連れて行ってもらったけれど、本当にサーフィンばっかりで、考えたらサーフィン以外はどこにも行っていないのよねぇ…」
僕は、てっきり二人の思い出の場所なんじゃないのか…
と、思ったのだが、違った様であった。
「ううん、水族館が好きなだけ、そこには大きなクラゲの水槽があるらしいのよ、それを見たくってさぁ…」
「クラゲ…」
思わず呟いた。
「うん、クラゲ大好きなの…
あの、フワフワと海を漂っているあの姿がねぇ…」
ねぇ知ってる?、クラゲって脳も心臓も無いんだって…
ただ、海流に乗って流れて、漂っているだけなんだって…
なぜか美冴さんは急に、そんなクラゲのうんちく等々を語ってきたのだ。
「そうなんですか…」
「うん、なぜかクラゲ見ると心が癒されるのよねぇ…
あと、イルカのショーも観たいの…」
等々、熱い水族館への思いを語り出してきたのであった。
こんな明るい美冴さんを見ると、あの五年前に戻ったかの様な感じが一瞬でもしてしまう、いや、していたのである。
そして、クルマに乗った時から、なんとなく感じてはいたのだが、
今朝からの美冴さんからには、昨夜、ずっと感じていた様な僕との間に存在していた、いや、美冴さんが置いていた見えない高い壁、隔たり、というモノが無くなっているのである…
いや、そう感じていたのであったのだ…
だから、余計に
『今日は…ちゃんとするから…』
と、今朝何気ななく云ったそんな言葉がずっと脳裏から離れなかったのである。
この五年前に戻ったかの様な美冴さんの明るさは、なんなんだろうか…
「水族館…
なんか、思い出の場所なんですか?」
僕は思わずそう訊いてみたのだ。
もしかしたら、ゆうじさんとの大切な思い出の場所なんじゃないのか…
と、なんとなくそう感じたのである。
「ううん、全然…
ゆうじとは何回かは海に連れて行ってもらったけれど、本当にサーフィンばっかりで、考えたらサーフィン以外はどこにも行っていないのよねぇ…」
僕は、てっきり二人の思い出の場所なんじゃないのか…
と、思ったのだが、違った様であった。
「ううん、水族館が好きなだけ、そこには大きなクラゲの水槽があるらしいのよ、それを見たくってさぁ…」
「クラゲ…」
思わず呟いた。
「うん、クラゲ大好きなの…
あの、フワフワと海を漂っているあの姿がねぇ…」
ねぇ知ってる?、クラゲって脳も心臓も無いんだって…
ただ、海流に乗って流れて、漂っているだけなんだって…
なぜか美冴さんは急に、そんなクラゲのうんちく等々を語ってきたのだ。
「そうなんですか…」
「うん、なぜかクラゲ見ると心が癒されるのよねぇ…
あと、イルカのショーも観たいの…」
等々、熱い水族館への思いを語り出してきたのであった。
こんな明るい美冴さんを見ると、あの五年前に戻ったかの様な感じが一瞬でもしてしまう、いや、していたのである。
そして、クルマに乗った時から、なんとなく感じてはいたのだが、
今朝からの美冴さんからには、昨夜、ずっと感じていた様な僕との間に存在していた、いや、美冴さんが置いていた見えない高い壁、隔たり、というモノが無くなっているのである…
いや、そう感じていたのであったのだ…
だから、余計に
『今日は…ちゃんとするから…』
と、今朝何気ななく云ったそんな言葉がずっと脳裏から離れなかったのである。
この五年前に戻ったかの様な美冴さんの明るさは、なんなんだろうか…
