
シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2
57 とりあえずのケジメ
きっと姉貴的な感覚になっているんだろうなぁ…
僕はそんな美冴さんを見て、手を伸ばせば届くはずの美冴さんは、ますます遠くに離れていってしまったような感覚を覚えていた。
二人の間には再び高い壁がそびえ立ってきていた…
「ねえ、写真が見たいなぁ、携帯に入ってないの?」
「し、写真ですか…」
僕の携帯電話には彼女、真実の写真は入ってはいなかった。
「写真は…」
アパートの部屋にある…と、言おうとした時であった。
「お客様すいません、間もなく…」
閉店時間なんですが…
と、女性の店員が声を掛けてきたのである。
「あら、ごめん、つい長居しちゃったわ…」
すかさず美冴さんはそう言いながら立ち上がる。
「とりあえず出ましょうか」
「はい…」
時計を見ると午後9時半を過ぎていた。
そして僕は急いでレジに向かう。
ここはなんとしても僕が払うんだ…
昨夜からそう決めていたのである。
「あ、和哉、わたしが…」
「いえ、ダメです、ここは僕が、僕に払わせてください」
もう、あの五年前の高校生ではないのだ。
大学生とはいえ、もう22歳の成人男性なのだ…
「じゃあ、わかったわ、ご馳走になっちゃうわね、ありがとう」
美冴さんはそんな僕の想いに気づいたのであろう、すんなりそう言ってくれたのである。
「はい…」
そして僕がお会計を払い、僕達は店の外に出る。
外は緩やかな心地良い夜風が吹いていた…
「ふう、ありがとう、ごちそうさま」
美冴さんは外に出るなりそう言ってくれた。
「いえ、僕が誘ったんだし、これがケジメですから」
そうなのだ、今夜はケジメの夜なのであった。
とりあえずはこの五年間の、念願のケジメなのである…
とりあえず、この五年間の第一目標であった美冴さんとの再会が果たせたのである、ひとまず区切り、ケジメなのであるのだ。
「ふうぅ、あっ、そうだ、和哉、彼女さんの写真…」
美冴さんはまだ忘れてはいなかった。
「えっ、あ、はい、写真は僕の部屋にはありますけど…」
「え…、あ、そうかぁ…
部屋かぁ、そうだよねぇ…」
美冴さんはそう呟きながら、僕の顔を見てきたのだ。
「部屋かぁ…」
美冴さんはそう呟いた、そして少し考えていた…
きっと姉貴的な感覚になっているんだろうなぁ…
僕はそんな美冴さんを見て、手を伸ばせば届くはずの美冴さんは、ますます遠くに離れていってしまったような感覚を覚えていた。
二人の間には再び高い壁がそびえ立ってきていた…
「ねえ、写真が見たいなぁ、携帯に入ってないの?」
「し、写真ですか…」
僕の携帯電話には彼女、真実の写真は入ってはいなかった。
「写真は…」
アパートの部屋にある…と、言おうとした時であった。
「お客様すいません、間もなく…」
閉店時間なんですが…
と、女性の店員が声を掛けてきたのである。
「あら、ごめん、つい長居しちゃったわ…」
すかさず美冴さんはそう言いながら立ち上がる。
「とりあえず出ましょうか」
「はい…」
時計を見ると午後9時半を過ぎていた。
そして僕は急いでレジに向かう。
ここはなんとしても僕が払うんだ…
昨夜からそう決めていたのである。
「あ、和哉、わたしが…」
「いえ、ダメです、ここは僕が、僕に払わせてください」
もう、あの五年前の高校生ではないのだ。
大学生とはいえ、もう22歳の成人男性なのだ…
「じゃあ、わかったわ、ご馳走になっちゃうわね、ありがとう」
美冴さんはそんな僕の想いに気づいたのであろう、すんなりそう言ってくれたのである。
「はい…」
そして僕がお会計を払い、僕達は店の外に出る。
外は緩やかな心地良い夜風が吹いていた…
「ふう、ありがとう、ごちそうさま」
美冴さんは外に出るなりそう言ってくれた。
「いえ、僕が誘ったんだし、これがケジメですから」
そうなのだ、今夜はケジメの夜なのであった。
とりあえずはこの五年間の、念願のケジメなのである…
とりあえず、この五年間の第一目標であった美冴さんとの再会が果たせたのである、ひとまず区切り、ケジメなのであるのだ。
「ふうぅ、あっ、そうだ、和哉、彼女さんの写真…」
美冴さんはまだ忘れてはいなかった。
「えっ、あ、はい、写真は僕の部屋にはありますけど…」
「え…、あ、そうかぁ…
部屋かぁ、そうだよねぇ…」
美冴さんはそう呟きながら、僕の顔を見てきたのだ。
「部屋かぁ…」
美冴さんはそう呟いた、そして少し考えていた…
