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　78　心の声

「あっ、うっ、っくっ」
　俺は美冴さんの絶頂感を感じ、自身も最後に奥へ押し付ける様に突いて射精をした。

　昨夜からの三度目の射精であり、万が一、美冴さんの中で漏らしてしまっても安心だ…　　　　　　　
　と、いう気楽な想いがあってなのか、以前よりも思いっ切り動かせたり、奥まで突ける様になったのだ。
　そのお陰なのと、美冴さんとの快感のシンクロが同調してきたのか、いや、美冴さんが同調してくれてきたのであろう…
　二人の絶頂感が上手く合致し、同調したのである。

「あんっ、ん、ん……」
　美冴さんが絶頂の喘ぎを漏らす。

「はっ、は、っく、あ、あぁ…」
　俺も絶頂を感じながら、美冴さんの中でビクッ、ビクッ、ビクッと三度、射精の快感の震えを起こしていく。

「あぁ……」
　俺はそんな快感の吐息を漏らしながら、彼女を斜めに抱きながらぐったりと汗ばむカラダを押し付け、抱き締めたのだ。

「あぁ、み、美冴さん…」
　そして顔を彼女の後頭部辺りに寄せて、心の昂ぶりのままに名前を囁いたのである。

「ふぅ、堪らないや…」
　そして更にそう囁いたのだ。

　この囁きは俺の心の声そのものであった…

　思わず漏れてしまったのである。

　この美冴さんを抱き締めながら伝わってくる彼女のカラダの感触、細さや厚み、体温、鼓動、息遣い、そして香り、それら全てが、
美冴さん存在を感じるそれらの全てが、堪らなく愛おしい想いとなって、俺の心に心地よく伝わってくるのだ。

　今朝、再び俺は美冴さんをこうして抱いた。
　そしてそれが、その今朝のセックスが、彼女と俺との心とカラダをひとつにしてくれた様な感じがしていた。