シャイニーストッキング
第17章 ほつれるストッキング 1 佐々木ゆかり
49 伊藤敦子の迷い…
わたしは、大原常務の秘書が入ってきた瞬間の…
わたしの愛するお姫さまである、佐々木ゆかりさんの表情を…
いや、絶望に揺らいだ目を…
見逃さなかった。
あれが、大原常務を、ゆかりさんから寝取った女秘書――
そして反面…
そんな彼女の美しさにも驚いてしまっていた――
あの魅惑的な美しさなら、あり得るかも…と。
「はい、美冴さん…」
そんな時美冴さんに、松下秘書の隣の席へと手招きされた。
「ほら健太さんと伊藤さん、彼女が大原常務さんの秘書さんの、松下さんよ…」
そして、そう紹介される…
「………」
「さぁ、これからお世話になるんだから、お近づきのしるしにさぁ…」
と、テーブル上の瓶ビールに指を指してきた。
「あ、はい」
だけど、わたしには、そんな美冴さんの言葉に…
なんとなく引っ掛かる。
美冴さんは、全部知っているんだ…と。
そして、やっぱり、美冴さんも、ゆかりさんに対して…
そうなんだ…とも。
心のツカエが、スッキリした気がした――
「この彼と彼女は、越前屋さんと同じ様に、このプロジェクトのエースになる二人ですから…
ぜひとも、松下さんにもよろしくしてもらえないとぉ…」
「…は、はい……」
そして、わたしには、この美冴さんの然り気無い紹介の言葉の奥に、棘が隠されているようにも聞こえてきていた…
「あ、初めまして、伊藤敦子です…」
わたしは、そう挨拶をし、そしてまた、この松下秘書の美しさに…
目を見張ってしまった。
本当に美しい…
真性のレズビアンである、わたしの心が揺れるほどに。
わたしは、ゆかり姫を、いや、佐々木ゆかりを愛している…
そしてこの松下秘書は、ゆかりさんを苦しめる存在。
だけど…
松下秘書が、このまま大原常務を寝取ってしまえば…
ゆかりさんは…
わたしに、すがってくれる――
いや、現に…
昨夜、それは間違いなく感じた。
ゆかりさんを守りたい。
だけど――
松下律子が、大原常務を奪ってくれれば…
わたしに、完全に振り向いてくれるのかもしれない。
わたしは、どちらを願っているのだろう…
「あ、松下さん、初めましてっす…
コールセンター部の杉山っす…」
彼の声が、現実に戻してきた――
わたしは、大原常務の秘書が入ってきた瞬間の…
わたしの愛するお姫さまである、佐々木ゆかりさんの表情を…
いや、絶望に揺らいだ目を…
見逃さなかった。
あれが、大原常務を、ゆかりさんから寝取った女秘書――
そして反面…
そんな彼女の美しさにも驚いてしまっていた――
あの魅惑的な美しさなら、あり得るかも…と。
「はい、美冴さん…」
そんな時美冴さんに、松下秘書の隣の席へと手招きされた。
「ほら健太さんと伊藤さん、彼女が大原常務さんの秘書さんの、松下さんよ…」
そして、そう紹介される…
「………」
「さぁ、これからお世話になるんだから、お近づきのしるしにさぁ…」
と、テーブル上の瓶ビールに指を指してきた。
「あ、はい」
だけど、わたしには、そんな美冴さんの言葉に…
なんとなく引っ掛かる。
美冴さんは、全部知っているんだ…と。
そして、やっぱり、美冴さんも、ゆかりさんに対して…
そうなんだ…とも。
心のツカエが、スッキリした気がした――
「この彼と彼女は、越前屋さんと同じ様に、このプロジェクトのエースになる二人ですから…
ぜひとも、松下さんにもよろしくしてもらえないとぉ…」
「…は、はい……」
そして、わたしには、この美冴さんの然り気無い紹介の言葉の奥に、棘が隠されているようにも聞こえてきていた…
「あ、初めまして、伊藤敦子です…」
わたしは、そう挨拶をし、そしてまた、この松下秘書の美しさに…
目を見張ってしまった。
本当に美しい…
真性のレズビアンである、わたしの心が揺れるほどに。
わたしは、ゆかり姫を、いや、佐々木ゆかりを愛している…
そしてこの松下秘書は、ゆかりさんを苦しめる存在。
だけど…
松下秘書が、このまま大原常務を寝取ってしまえば…
ゆかりさんは…
わたしに、すがってくれる――
いや、現に…
昨夜、それは間違いなく感じた。
ゆかりさんを守りたい。
だけど――
松下律子が、大原常務を奪ってくれれば…
わたしに、完全に振り向いてくれるのかもしれない。
わたしは、どちらを願っているのだろう…
「あ、松下さん、初めましてっす…
コールセンター部の杉山っす…」
彼の声が、現実に戻してきた――
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