シャイニーストッキング
第17章 ほつれるストッキング 1 佐々木ゆかり
48 伊藤敦子の目…
この武石健太は…
山崎のおじさまの、甥っ子。
そしてこの伊藤敦子は…
確か…
越前屋さんの同期で、つい先日、採用した優秀な逸材…と、彼、大原常務から聞いている。
「武石健太です、よろしくお願いします」
「伊藤敦子です、よろしくお願いします」
「あ…は、はい、秘書の松下律子です、こちらこそよろしくお願いします」
わたしはビールを注がれ、注ぎ返し、お互いに挨拶を交わしていく…
いや、交わさざるを得なかった。
「いやぁ、それにしてもぉ、松下さんもお綺麗でぇ…」
「え……」
「あ、武石さん、それ、セクハラだから」
「え、いや、い、伊藤さん、ち、違うから…」
「いや、セクハラです…」
「あ、いや、ほら、美冴さんから、松下さんが凄い美人だって聞いていたからぁ、その、ついね…」
「いいえセクハラですから、ね、松下さん」
「あっ、え、いや、だ、大丈夫ですから」
わたしは、そんな二人の会話の流れから、突然振られて、慌ててしまう。
「ほらぁ、松下さん怒ってるからぁ」
「いや、そんな、怒ってなんか…」
「でも、美冴さんの言ってた通りで…」
「ほらまたぁ…ねぇ、松下さん…」
「あ、いや…」
そして、そう返す伊藤さんのわたしを見る目は、その言葉の柔らかさとは違い…
冷たく、鋭く感じられた。
それはまるで、敵を見るかの、いや、観察するかの様な目に感じられる――
「あ、ホントだ…
ほら、越前屋さんが言ってたみたいに…
なんか、二人が雰囲気が似てるってぇ…」
「え…」
「え、そんな似てるなんてぇ…松下さんに失礼だからぁ…」
「あ…いや…」
「いや、どことなく、雰囲気が似てるよ」
「………」
でも、確かに、わたしも似てるかもって…
「もぉ、武石さん、それもセクハラですからねぇ…」
「あ、でも、越前屋さんがさぁ…」
「もお、ホント、えつったらぁ…」
「………」
わたしは、この二人との会話にも、流されてしまっていた。
そして蒼井美冴は、いつの間にかに、反対側の席へ…
佐々木ゆかりの前に、立っていた――
「そう、わたしとえつ、あ、越前屋は、同期なんですよぉ」
わたしは、その伊藤敦子の冷たい目を逸れずに見返す…
そして…
彼女も、何かを知っているみたい――
この武石健太は…
山崎のおじさまの、甥っ子。
そしてこの伊藤敦子は…
確か…
越前屋さんの同期で、つい先日、採用した優秀な逸材…と、彼、大原常務から聞いている。
「武石健太です、よろしくお願いします」
「伊藤敦子です、よろしくお願いします」
「あ…は、はい、秘書の松下律子です、こちらこそよろしくお願いします」
わたしはビールを注がれ、注ぎ返し、お互いに挨拶を交わしていく…
いや、交わさざるを得なかった。
「いやぁ、それにしてもぉ、松下さんもお綺麗でぇ…」
「え……」
「あ、武石さん、それ、セクハラだから」
「え、いや、い、伊藤さん、ち、違うから…」
「いや、セクハラです…」
「あ、いや、ほら、美冴さんから、松下さんが凄い美人だって聞いていたからぁ、その、ついね…」
「いいえセクハラですから、ね、松下さん」
「あっ、え、いや、だ、大丈夫ですから」
わたしは、そんな二人の会話の流れから、突然振られて、慌ててしまう。
「ほらぁ、松下さん怒ってるからぁ」
「いや、そんな、怒ってなんか…」
「でも、美冴さんの言ってた通りで…」
「ほらまたぁ…ねぇ、松下さん…」
「あ、いや…」
そして、そう返す伊藤さんのわたしを見る目は、その言葉の柔らかさとは違い…
冷たく、鋭く感じられた。
それはまるで、敵を見るかの、いや、観察するかの様な目に感じられる――
「あ、ホントだ…
ほら、越前屋さんが言ってたみたいに…
なんか、二人が雰囲気が似てるってぇ…」
「え…」
「え、そんな似てるなんてぇ…松下さんに失礼だからぁ…」
「あ…いや…」
「いや、どことなく、雰囲気が似てるよ」
「………」
でも、確かに、わたしも似てるかもって…
「もぉ、武石さん、それもセクハラですからねぇ…」
「あ、でも、越前屋さんがさぁ…」
「もお、ホント、えつったらぁ…」
「………」
わたしは、この二人との会話にも、流されてしまっていた。
そして蒼井美冴は、いつの間にかに、反対側の席へ…
佐々木ゆかりの前に、立っていた――
「そう、わたしとえつ、あ、越前屋は、同期なんですよぉ」
わたしは、その伊藤敦子の冷たい目を逸れずに見返す…
そして…
彼女も、何かを知っているみたい――
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