
シャイニーストッキング
第14章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一
115 秘書 松下律子(25)
彼、青山一也にはこれから東京に、本社に呼び戻して活躍してもらう優秀な人材、人物であるのだから、いや、それが今回の新潟出張の目的なのだから…
ここでそんな彼にわたしの、いや、大原常務の弱みなんて掴ませる訳にはいかないのだ。
だから…
「で、ても、そ、そう、どうして青山さんにそんな事が分かるんですか?」
と、わたしは必死に抗いの問いかけをする。
「えっ、あ、うん、そのぉ…」
すると彼はそんなわたしのツッコミに少し口ごもってきた。
「そんな最高の刺客なんてぇ、美味しそうだなんてぇ…
なんで分かるんですかぁ?」
わたしはこの彼の一瞬の淀みに、必死でツッコむ。
「あ、うん、いや、そのぉ…」
そして彼はそんなわたしのツッコミに少しだけ動揺を見せ、目を泳がせて…
「ま、いいか、これからアレだしな」
と独り言の様に呟き…
「ま、いいかぁ、松下さんだから、これからは東京でいい関係になりたいしぃ…」
「え、いい関係って?」
「あ、すいません、変な意味では無くて、これから東京本社でいい仲間になるって意味で…」
と、慌てていい換え…
「え…とぉ、実は自分も、ここに異動した最初の夜に、この永岡支社長からの接待を…
つまりはおみやげ付きの接待を受けたから分かるんですよ」
と、言ってきたのである。
「えっ、そ、そうなの?」
わたしは驚きの声を漏らす。
だって彼は、前常務に反発しての新潟送りの異動と訊いていたから、そんな支社長からの接待なんて受ける筈がないと簡単に思ったからだ。
「あ、はい、恥ずかしながら、簡単に落ちておみやげ接待を頂いちゃいましたぁ」
そう苦笑いを浮かべて言ってきた。
「で、でも青山さんはアンチ常務派としての?」
と、疑問を問う。
「はい、ま、本社ではかなり前常務に反発しての、その挙句のここ新潟支社異動なんですが…
どうやら永岡支社長が自分のこの資産運用実績の腕をもの凄く高評価してくれていて、永岡支社長なりの懐柔狙いらしかったんですよねぇ」
更に苦笑いを浮かべてくる。
「あ…ら、そうなんだ…」
「はい、で、自分は気楽な独身男だし、まぁ実に簡単に、呆気なくその永岡支社長が用意してくれたおみやげを美味しく、軽く頂いてしまった訳で…」
「ふぅん、そういう事なのねぇ」
彼、青山一也にはこれから東京に、本社に呼び戻して活躍してもらう優秀な人材、人物であるのだから、いや、それが今回の新潟出張の目的なのだから…
ここでそんな彼にわたしの、いや、大原常務の弱みなんて掴ませる訳にはいかないのだ。
だから…
「で、ても、そ、そう、どうして青山さんにそんな事が分かるんですか?」
と、わたしは必死に抗いの問いかけをする。
「えっ、あ、うん、そのぉ…」
すると彼はそんなわたしのツッコミに少し口ごもってきた。
「そんな最高の刺客なんてぇ、美味しそうだなんてぇ…
なんで分かるんですかぁ?」
わたしはこの彼の一瞬の淀みに、必死でツッコむ。
「あ、うん、いや、そのぉ…」
そして彼はそんなわたしのツッコミに少しだけ動揺を見せ、目を泳がせて…
「ま、いいか、これからアレだしな」
と独り言の様に呟き…
「ま、いいかぁ、松下さんだから、これからは東京でいい関係になりたいしぃ…」
「え、いい関係って?」
「あ、すいません、変な意味では無くて、これから東京本社でいい仲間になるって意味で…」
と、慌てていい換え…
「え…とぉ、実は自分も、ここに異動した最初の夜に、この永岡支社長からの接待を…
つまりはおみやげ付きの接待を受けたから分かるんですよ」
と、言ってきたのである。
「えっ、そ、そうなの?」
わたしは驚きの声を漏らす。
だって彼は、前常務に反発しての新潟送りの異動と訊いていたから、そんな支社長からの接待なんて受ける筈がないと簡単に思ったからだ。
「あ、はい、恥ずかしながら、簡単に落ちておみやげ接待を頂いちゃいましたぁ」
そう苦笑いを浮かべて言ってきた。
「で、でも青山さんはアンチ常務派としての?」
と、疑問を問う。
「はい、ま、本社ではかなり前常務に反発しての、その挙句のここ新潟支社異動なんですが…
どうやら永岡支社長が自分のこの資産運用実績の腕をもの凄く高評価してくれていて、永岡支社長なりの懐柔狙いらしかったんですよねぇ」
更に苦笑いを浮かべてくる。
「あ…ら、そうなんだ…」
「はい、で、自分は気楽な独身男だし、まぁ実に簡単に、呆気なくその永岡支社長が用意してくれたおみやげを美味しく、軽く頂いてしまった訳で…」
「ふぅん、そういう事なのねぇ」
