
シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング9 美冴とゆかり
223 大人の…
「え…どうだかって?…」
ゆかりさんは訊いてきた。
「ほら、なんか、元々前から何かの約束があったみたいなんですけどね…」
「え、元々前からって…
そ、それで美冴さんはいいの?」
「あ、はい、いいんです…
だってわたし達はまだ付き合い初めて本当に間もないし…
ほら、向こうにだって色々あるだろうし…」
「え、でも、それで…」
と、更に不思議そうな顔をしてくる。
「うーん、ホントは少し嫌だけれど…
でもわたし、逆に、早く色々きれいに清算しちゃってって言っちゃったんで…
だから、仕方ないかなぁ…
それに、現実的にはわたし自身も3日前に元彼との事をきれいにしてきたから…」
そう、少しだけ自虐気味に言った。
「うわぁ…
美冴さんてぇ、大人ぁ…」
そう、目を丸くしながら呟いたのだ。
「え、そんな、大人なんかとかじゃないですけどぉ…
でも、知り合う前の事だし…
今は、わたしの事をすごく大切にしてくれてるみたいで…」
話していて恥ずかしくなってしまう。
「わたし、もう、過去は…
昔の事は…
できれば…
気にしない事にしたんですよ…
だから、相手の過去も気にしないし、詮索もしない…
ううん、したくないかなって…」
「うわぁ、すごいわぁ…
やっぱり美冴さんは大人ぁって感じがぁ…」
「そ、そんな、ゆかりさんだって同じじゃないんですかぁ?…」
わたしはそう切り替えす。
すると…
「あ、う、うん…
そうかも…しれない…かな…」
と、急に、多分、彼、大原本部長の事を一瞬の内に想い返したのだろう…
なんとなく、歯切れが悪い感じで応えてきたのだ。
「あら…」
そしてわたしはその意外な反応に、思わずそう呟いてしまったのである。
「あ、い、いや、別にわたし達の間にはにはなにもないのよ…
ただ…」
すると、ゆかりさんは慌ててそう話してきたのだ。
「え…」
ただ…って何だ?
「ただ…
ただね、なんか、最近ね…
あぁ、どうしよう…」
と、ゆかりさんは珍しく動揺の声を漏らしてきたのである。
あ、このゆかりさんが揺れている…
やはり、かなり、丸く、緩くなったんだ…
そしてわたしは触れている手をギュッと握る。
そしてゆかりさんの携帯電話の着信は、いつの間にか止まっていた…
「え…どうだかって?…」
ゆかりさんは訊いてきた。
「ほら、なんか、元々前から何かの約束があったみたいなんですけどね…」
「え、元々前からって…
そ、それで美冴さんはいいの?」
「あ、はい、いいんです…
だってわたし達はまだ付き合い初めて本当に間もないし…
ほら、向こうにだって色々あるだろうし…」
「え、でも、それで…」
と、更に不思議そうな顔をしてくる。
「うーん、ホントは少し嫌だけれど…
でもわたし、逆に、早く色々きれいに清算しちゃってって言っちゃったんで…
だから、仕方ないかなぁ…
それに、現実的にはわたし自身も3日前に元彼との事をきれいにしてきたから…」
そう、少しだけ自虐気味に言った。
「うわぁ…
美冴さんてぇ、大人ぁ…」
そう、目を丸くしながら呟いたのだ。
「え、そんな、大人なんかとかじゃないですけどぉ…
でも、知り合う前の事だし…
今は、わたしの事をすごく大切にしてくれてるみたいで…」
話していて恥ずかしくなってしまう。
「わたし、もう、過去は…
昔の事は…
できれば…
気にしない事にしたんですよ…
だから、相手の過去も気にしないし、詮索もしない…
ううん、したくないかなって…」
「うわぁ、すごいわぁ…
やっぱり美冴さんは大人ぁって感じがぁ…」
「そ、そんな、ゆかりさんだって同じじゃないんですかぁ?…」
わたしはそう切り替えす。
すると…
「あ、う、うん…
そうかも…しれない…かな…」
と、急に、多分、彼、大原本部長の事を一瞬の内に想い返したのだろう…
なんとなく、歯切れが悪い感じで応えてきたのだ。
「あら…」
そしてわたしはその意外な反応に、思わずそう呟いてしまったのである。
「あ、い、いや、別にわたし達の間にはにはなにもないのよ…
ただ…」
すると、ゆかりさんは慌ててそう話してきたのだ。
「え…」
ただ…って何だ?
「ただ…
ただね、なんか、最近ね…
あぁ、どうしよう…」
と、ゆかりさんは珍しく動揺の声を漏らしてきたのである。
あ、このゆかりさんが揺れている…
やはり、かなり、丸く、緩くなったんだ…
そしてわたしは触れている手をギュッと握る。
そしてゆかりさんの携帯電話の着信は、いつの間にか止まっていた…
