
シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング9 美冴とゆかり
222 8月14日 午前10時過ぎ…
「全然、構いませんから、わたし、ゆかりさんと一緒の方が…」
「え…あ…」
わたし達は手を握り合いながら見つめ合う。
ドキドキ…
ウズウズ…
そしてまた、心が高鳴り、疼きを感じてしまう…
やはり、ビアンな想いは、底無しみたいである。
まるで本当に恋い焦がれている恋人同士みたいであった…
ブー、ブー、ブー、ブー…
その時、ゆかりさんの携帯電話が着信をした。
「あっ、まただわ…」
そのディスプレイの着信表示された電話番号の画面を見て、ゆかりさんはそう呟く。
「え…」
「うん、知らない番号なのよ…」
どうやら出るのを迷っているようであった…
確かに、このタクシーという密室でりあり、わたしが隣に座っている。
それに携帯電話の通話の声は意外と漏れる…
万が一、相手からの話しが聞かれちゃ都合が悪い場合は、厄介であった。
「いいわ、出ない…
緊急ならばまた掛かってくるでしょう」
そう言ってゆかりさんはそのまま出ずに放置し、携帯電話をバッグに仕舞ったのだ。
「この前も間違い電話だったのよねぇ」
そう言ってきたのだが…
なんとなくわたしには言い訳の様に聞こえてしまう。
ん、言い訳…
でも、何の言い訳…
なんか、わたしに聞かれちゃマズい事でもあるのだろうか?…
そう、一瞬、不思議に思ったのだが…
「今日、健太はどうしてるの?」
と、突然訊いてきたので、そんな想いはパッと消えたのだ。
ゆかりさんのプライベートなのだ…
今のわたしには関係がない…
「え、あ、なんか、昨夜帰ってきてから、まだ寝ているみたいです…」
「ふーん、どっか出掛けたんだぁ」
「うん…なんか親戚周りするとか…
でも、どうだかですけどね…」
と、わたしがそう言うと…
「え…どうだかって?…」
不思議そうに訊いてきた。
「ほら、なんか、元々前から何かの約束があったみたいなんですけどね…」
多分、わたしの手前、親戚周りすると誤魔化したのだとわたしは思っていたから…
「全然、構いませんから、わたし、ゆかりさんと一緒の方が…」
「え…あ…」
わたし達は手を握り合いながら見つめ合う。
ドキドキ…
ウズウズ…
そしてまた、心が高鳴り、疼きを感じてしまう…
やはり、ビアンな想いは、底無しみたいである。
まるで本当に恋い焦がれている恋人同士みたいであった…
ブー、ブー、ブー、ブー…
その時、ゆかりさんの携帯電話が着信をした。
「あっ、まただわ…」
そのディスプレイの着信表示された電話番号の画面を見て、ゆかりさんはそう呟く。
「え…」
「うん、知らない番号なのよ…」
どうやら出るのを迷っているようであった…
確かに、このタクシーという密室でりあり、わたしが隣に座っている。
それに携帯電話の通話の声は意外と漏れる…
万が一、相手からの話しが聞かれちゃ都合が悪い場合は、厄介であった。
「いいわ、出ない…
緊急ならばまた掛かってくるでしょう」
そう言ってゆかりさんはそのまま出ずに放置し、携帯電話をバッグに仕舞ったのだ。
「この前も間違い電話だったのよねぇ」
そう言ってきたのだが…
なんとなくわたしには言い訳の様に聞こえてしまう。
ん、言い訳…
でも、何の言い訳…
なんか、わたしに聞かれちゃマズい事でもあるのだろうか?…
そう、一瞬、不思議に思ったのだが…
「今日、健太はどうしてるの?」
と、突然訊いてきたので、そんな想いはパッと消えたのだ。
ゆかりさんのプライベートなのだ…
今のわたしには関係がない…
「え、あ、なんか、昨夜帰ってきてから、まだ寝ているみたいです…」
「ふーん、どっか出掛けたんだぁ」
「うん…なんか親戚周りするとか…
でも、どうだかですけどね…」
と、わたしがそう言うと…
「え…どうだかって?…」
不思議そうに訊いてきた。
「ほら、なんか、元々前から何かの約束があったみたいなんですけどね…」
多分、わたしの手前、親戚周りすると誤魔化したのだとわたしは思っていたから…
