
シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング9 美冴とゆかり
221 メール
「あ、法事かぁ…」
そう、法事は何かと親戚関係が面倒なのである、そしてわたしも…
『ウチも来年は確か7回忌だから、忙しそうだわ…』
そう考えてしまう。
「健太はぁ?」
するとゆかりさんがそう訊いてきた。
「通話とメールの着信表示が…」
「あら、奴はメールもしてくるんだ?」
と、意外そうに言ってくる。
「え、はい、たまに…っていうか、通話が繫がらない時だけですけどね」
「ゆかりさんには無いんですか?」
わたしは本当に、軽い気持ちで訊いたのだ。
「えっ、無い、無いわよぉ、健太とはほんのこの前の異動までは、存在すら知らなかったんだからぁ…」
と、なんか、慌てて言ってきた。
「あぁ、そうなんですかぁ」
「うん、そう…、それまでは同じ会社であることさえ知らなかったのよ…」
多分、今はわたしと付き合っているのに気を付かってのゆかりさんの言葉なのであろうが、少し慌て過ぎ、気を遣い過ぎな感じがした。
「大丈夫ですよ、大学の先輩、後輩ってわかってますから」
だから、そう、言い加えたのである。
「え、あ、うん…」
やっぱり大学時代に、二人の間には何かはあったのかなぁ?…
わたしはそんなゆかりさんの様子に、少しそう感じたのではあるが、過去の事は気にしないし、気にもならない。
なぜなら、わたしの過去は和哉という…
もっとヤバい過去があるから。
「メールかぁ…」
するとゆかりさんは、そうポツリと呟いた。
「はい、健太はなんか昨日まで出掛けていて、そして昨夜、電話が繫がらなかったから、きっと帰ってきたメールですよ」
「あ、そ、そうなんだぁ…
ふーん、でも…」
するとそう呟いてきた。
「全然、構いませんから、わたし、ゆかりさんと一緒の方が…」
そう囁きながら、ゆかりさんの手を触れる。
「え…あ…」
するとわたしの顔を見つめ、その手を握ってきたのだ。
ドキドキ…
ウズウズ…
また、再び、高鳴り、疼きを感じてしまう…
やはり、ビアンな想いは、底無しみたいである…
「あ、法事かぁ…」
そう、法事は何かと親戚関係が面倒なのである、そしてわたしも…
『ウチも来年は確か7回忌だから、忙しそうだわ…』
そう考えてしまう。
「健太はぁ?」
するとゆかりさんがそう訊いてきた。
「通話とメールの着信表示が…」
「あら、奴はメールもしてくるんだ?」
と、意外そうに言ってくる。
「え、はい、たまに…っていうか、通話が繫がらない時だけですけどね」
「ゆかりさんには無いんですか?」
わたしは本当に、軽い気持ちで訊いたのだ。
「えっ、無い、無いわよぉ、健太とはほんのこの前の異動までは、存在すら知らなかったんだからぁ…」
と、なんか、慌てて言ってきた。
「あぁ、そうなんですかぁ」
「うん、そう…、それまでは同じ会社であることさえ知らなかったのよ…」
多分、今はわたしと付き合っているのに気を付かってのゆかりさんの言葉なのであろうが、少し慌て過ぎ、気を遣い過ぎな感じがした。
「大丈夫ですよ、大学の先輩、後輩ってわかってますから」
だから、そう、言い加えたのである。
「え、あ、うん…」
やっぱり大学時代に、二人の間には何かはあったのかなぁ?…
わたしはそんなゆかりさんの様子に、少しそう感じたのではあるが、過去の事は気にしないし、気にもならない。
なぜなら、わたしの過去は和哉という…
もっとヤバい過去があるから。
「メールかぁ…」
するとゆかりさんは、そうポツリと呟いた。
「はい、健太はなんか昨日まで出掛けていて、そして昨夜、電話が繫がらなかったから、きっと帰ってきたメールですよ」
「あ、そ、そうなんだぁ…
ふーん、でも…」
するとそう呟いてきた。
「全然、構いませんから、わたし、ゆかりさんと一緒の方が…」
そう囁きながら、ゆかりさんの手を触れる。
「え…あ…」
するとわたしの顔を見つめ、その手を握ってきたのだ。
ドキドキ…
ウズウズ…
また、再び、高鳴り、疼きを感じてしまう…
やはり、ビアンな想いは、底無しみたいである…
