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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 217 迎えた朝…

「……う、うん…は………ぁ……」

 わたしは寝返りを打ち、その手に触れた感触に違和感を感じて、ハッと目覚めた。

「あ…」
 隣にゆかりさんが寝ていたのだ。

 あ、そうか…

 そう、わたしはゆかりさんがシャワーを浴びている間に眠ってしまったんだ…

 そして昨夜のアレや、コレや…
 が、一気に蘇ってきたのである。

 あ…

 すると昨夜の余韻なのであろうか、微かな疼きを感じてきた。

「ん…、あ…」
 すると、そんなわたしの気配を察したのか、ゆかりさんも目を覚ます。

「お、おはよう…ゆかり……さん…」

 わたしは…
 心の昂ぶりが治まると『ゆかり』とは呼べなくなる。

「あ、み、みさえ…さん…おはよう…ございます…」
 そしてどうやらゆかりさんも同じであるようだ…
 そして恥ずかしそうな顔をしてきた。

「も、もしかして…見てました?…」
 顔を見つめていたのか…
 と、訊いてきた。

「ううん、見てないわよ、さっき起きたばかりだもの…」
 わたしはすかさずそう囁く。

「ああ、良かった、こんな起き抜けの顔は見られたくないから…」

「それは…こっちのセリフよ…」
 そう、わたしの方が7つも歳上なのだから…

「え…そんな事無いですよぉ、肌だって、カラダだって…あ…」
 どうやらゆかりさんは話していてお互いが裸であるのに気付き、一気に恥ずかしくなってきたようであった。

「うふふ…傷の舐め合いは止めましょうかね…」
 わたしはそう言いながら、布団の中でゆかりさんの脚に自らの脚を絡めていく。

「あ…」
 そして胸元辺りに顔を埋める。

 本当はキスをしたかった…
 のだが、お互いに起き抜けである、そして昨夜の勢いのままに眠ってしまったから、さすがに自重したのだ。

 まだ、全てを曝け出す程の勇気は無かった…





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