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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 201 ビアンな夜(103)

「ゆかりがさぁ…
 ううん、ゆかり自身がさぁ…」

「……」

「ゆかり自身の脚の美しさを…
 ストッキングを穿いた自分の脚の魅力をさぁ、分かっているからよねぇ…」

「え…魅力…って…」

「今までさぁ…」
 そしてみさえ曰くの
『ストッキングラブ論』を語り掛けてきた…

「自分の脚の美しさ、それにストッキングを穿いて更に美しく魅惑が上がるのを分かっているわよねぇ…
 そして自分のストッキング脚を男達が、いや、ゆかりに関わっている殆どの男達の視線が集まっているのを分かってもいるわよねぇ…
 それも皆がいやらしい視線で…」

「……」

 ズバリであった…

「でしょう、そしてぇ男達が脚を、ストッキング脚を見つめてきている意味も分かっているわよねぇ…」

「……」
 
 その通り、分かっている…

「見られて快感よねぇ?…」

「……」

 確かに快感だ…

「さっきわたしに対して爪先を差し出してきたのはさぁ…」

「……」

 ザワザワしてくる…


「昔かなぁ?…
 昔、よく男達に対してそうやってきたからなんじゃないのかなぁ?…」

「……」

 ドキンとしてしまった…
 なぜなら、そのものズバリを言い当てられてしまったから。

 まさか…
 やはり、健太が話したのか?…

「だけと、ストッキング脚だけででしょう?
 素脚ではしないでしょう?」

「……」
 
 確かに素脚ではしたことがない…
 て、いうよりはストッキングを穿かない事が殆ど無かった。
 
「それは自分のストッキング脚の魅力を分かっているからよねぇ…
 昔の男達の皆が、皆の視線がそうさせたのよねえ…
 そして、さっきそれを思い出した…」

「う、うん…」
 思わず声が漏れてしまう…
 さっきは本当に、昔の、あの『黒歴史時代』の昂ぶりが蘇ってしまい、衝動が抑えきれなくなってしまったのであった。

 ドキドキ、ザワザワと心が揺らいでしまう…

 みさえには全部お見通しみたい…

 なんで?…

 すると、みさえはじっと目を見つめてきた、そして…

 
「それが…
 その衝動が…
 そしてその魅力の自覚こそが…
『ストッキングラブ』なのよ…」

「え…」

 言い得て妙な理屈ではある…

「じゃあさ、なぜ、いつもストッキングを穿くの?…」



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