テキストサイズ

シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 198 ビアンな夜(100)

「どう…
 ストッキングの快感は…
 ストッキングラブの快感はぁ?…」

 わたしはゆかりにそう問うた。

 封印していたのだが、さっきのゆかりの絶頂でもういいだろう…
 そう想ったのだ。

 そして、さっきのストッキングのナイロン繊維を利用したわたしの責めに、あっという間に絶頂感を迎えてしまったあの敏感な感度。
 また、その前に、まるで何かのスイッチが入ったかのように、いや、確実に何かの衝動のスイッチが入り、わたしに対してストッキングの爪先を舐めろ、と、云わんばかりの動きを見て…
 間違いなくゆかりもストッキングラブを理解できるこっち側の存在と、確信したのである。

 だから、そう問うたのだ…


「ス、ストッキングラブ?…」
 すると、不思議そうな顔をしながら呟き返してきた。

 それはそうであろう…
『ストッキングラブ』とは、わたしの造語なのだから…


「うん…そう…ストッキングラブよ…」

 だからこそ…
 心がザワザワと騒めいてくる。


「ストッキング…ラブ?…」
 もう一度、訊き返してきた。



「ゆかりはさぁ、今さぁ…
 わずか3分もしないでイッちゃったわよねぇ…」

「あ…う、うん…」
 恥ずかしそうに頷く。

「なんで?…」

「え…」

「なんでそんなに感じちゃったのかなぁ?…」

「あ、え、それは…」

 ゆかりの目が泳ぐ…

「うん、それはねぇストッキングのせいよ…
 ううん、ストッキングの特性である、ナイロン繊維の肌触り…そして…」

 ザワザワが強まってくる…
 
「そして…
 あの第二の肌となり得る特有の密着感…
 そして艶やかな光沢と艶…」

「え…」
 
 なんとなく…
 わかったような、わからないような微妙な表情である。

 さっきのゆかりの絶頂感はストッキングのナイロン繊維特有のザラザラ感とからによるものだとは理解できるであろうが…


ストーリーメニュー

TOPTOPへ