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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 120 ビアンな夜(61)

「はぁん、や、ゆ、ゆかりぃ…」

 わたしがゆかりのお尻の下にバスタオルを敷いている時に、つい、迂闊にも彼女に対してお尻を向けるという態勢になってしまったのだ…
 それは、つまり、脚先を、爪先を無防備にも向けてしまったという事であった。

 そして案の定、ゆかりはスッとわたしの爪先に触れてきて、わたしは…
 過敏なまでに、過剰に、喘ぎ、大きく震え、反応をしてしまったのである。

 ゆかりを攻めていたから、いや、攻めていたくせに…

 そしてわたし自身もエス的な昂ぶりにより、かなり疼かせ、感じていたから、とても我慢等出来ずに…
 つい油断をして、いや、すっかり昂ぶっていての不意なみさえからのタッチであったから、大きく感じてしまったのだ。

 早いタイミングの時に…
 つまりこうなるきっかけ的なタイミングの時に、アンクレットからの微妙な脚タッチで、既に、この自分の敏感さを曝していた様なモノであった。
 
 わたしの爪先は、クリトリスに値する…

 だから…
 すっかり快感に昂ぶり、喘いでいたゆかりにも、いや、完全にこのわたしの脚の弱点、ウィークポイントを素早く見抜かれてしまったみたいなのだ。

 瞬く間に指先を、小指と薬指を、弄られ、舐め、しゃぶられてしまい、激しく喘ぎ、身悶えをしてしまい…
 すっかり攻守が逆転してしまったのである。

 そして…

 ゆかりに何かの衝動の…

 スイッチが入ったのを感じた…

 それは…

 このわたしを見つめてくる彼女の目が…
 物語っていた。

 完全に…

 エス的な…

 サディスティック的な衝動の昂ぶりのスイッチがゆかりに入ったのが…
 伝わってきたのだ。

 そして、その目の意味を理解した瞬間に、今度はわたしの心に…
 エム的な…
 マゾヒスティック的な想いが、まるで入れ替わったが如くに湧き起こってきたのである。


 一瞬の内の…

 攻守交代であり、エスとエムの入れ替えであった。

 元々、男性主導のセックスの傾向だったし…
 この脚が、過去の和哉やゆうじによって開発されてしまっていたし…

 そしてなにより…

 昨夜の和哉に愛された余韻もあって、また、この攻守の入れ替えにより、既に、ゆかりに対して、いや、この脚への、爪先への愛撫に抗う力や想いが無くなってしまっていたのだ…




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