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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 121 ビアンな夜(62)

 そしてなにより…
 昨夜の和哉に愛された余韻もあったのだ。

 このエスとエムの一瞬の入れ替えにより…
 既にみさえに対して、いや、この脚への、爪先への愛撫に抗う力や想いが無くなってしまっていた。

 この脚への、爪先への愛撫により、もうわたしはすっかりその快感によって脱力してしまっていたのである…

 ああ、もうダメだ…
 もう抗えない…

 ゆかりによる快感が欲しくて…
 愛されたくて…
 堪らなくなってしまった。

 そして…
 激しく感じさせて欲しい…
 そんな想いが脳裏いっぱいになってしまう…

 そんな想いに覆われ、ぐったりとしているわたしの短パンを脱がそうとゆかりはウエストに指先を掛け、下ろしにかかってきたのだ。
 

「み、みさえ…」
 そしてそう囁きながら、まるで水でも掛けたくらいにぐっしょりと濡れそぼっているわたしの短パンを脱がしてきた。

 そう…
 わたしもすっかりゆかりを攻めながら…
 エス的な昂ぶりの衝動に覆われながら…
 そして、ゆかりとひとつにシンクロし、繋がっていたから…
 わたし自身も激しく疼き昂ぶり、感じていたのであるから…
 かなりしとどに、短パンの股間を濡らしていたのである。

 それが…
 その濡れが…
 また、恥ずかしいのだ…


「あん、や、ゆ、ゆかりぃ…」
 だがゆかりは躊躇なく、グイッと素早く短パンを脱がしてくる。
 そしてパンティ一枚になったわたしの姿を見て、一瞬、目を見張ってきた。

 あ…
 やだ、恥ずかしい…

 そう、わたしは紐パンティを履いていたから…

 しかも…
 結んでいる片方の紐が緩み、解ける寸前になっていた…

「あぁ、やぁん…」
 恥ずかしくて、慌てて腰に手を添える。

 だが、すっかりエス的なスイッチが入ったであろうゆかりは、そんなわたしの一瞬の恥じらいの動きに素早く反応をし、片手で脚首を掴みながら、もう片方の右手で慌てて紐に添えてきた手を退かす…
 その動きは、本当にあっという間であった。


「あ……あの…
 む、昔の、彼の…
 ゆうじの…好みなの…」
 そしてわたしは、そう、恥ずかしくて、小さな声で紐パンティを履いている理由を呟いていく。

「ほ、ほら…彼、ゆうじは凄いストッキングフェチだったから…」





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