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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 110 ビアンな夜(51)

 美冴さんは敢えて判るように指先をゆっくりと動かしているから、わたしは迫ってくるであろう快感の期待感で震えしまうのだ…

 ズキズキズキズキ…

 ジンジン…

 もう何度となくイッてしまったせいなのか、疼きがズキズキからジンジンへと変わってきた。

 そして指先は、ゆっくりと焦らしながらついにクリトリスへと辿り着く…

「……んっ…んんっ…」
 その瞬間、全身に鳥肌を立たせ、大きくビクンと震え、思わず美冴さんの右手を掴んでしまう…

 しかし、その掴んだ左手には力が入らない。

 
 実は、内心は、グチャグチャに、いや、もっと、もっと感じさせて貰いたい…
 と、いう完全なるエム的な欲望が湧いているのである。

 そして、既にもう、そんな想いはお互いに分かっているし、伝わっている筈なのだ…
 
 それが、わたしが約三カ月前から美冴さんの存在感を痛切し、そしてその魅力に不惑を感じ、生まれて初めての嫉妬心を抱き、その想いに藻掻き、苦しみ、散々心の中で逡巡をし、戸惑いながらもこうして心の葛藤を乗り越え、そしてこの同性愛の口吻と、愛撫と、抱擁を交わしながら、心が一つに結ばれて、エムとエスの感覚をシンクロしたという想いの証しだから…

 そう…

 わたし達はこうして抱擁をしながら一つに繫がったといえる…

 そして…

 あとは…

 お互いに、震え、狂う程の快感を求め、与え、そして貪るだけなのだ…

 それがお互いの余計な想いや迷いを忘れさせ…

 その先に…

 明日へと…

 そして友情へと…

 お互いに新しい一歩を踏み出せるはずなんだ…

 わたしはそう開き直り、そして考え、思った…

 だから…

 とにかく…

 グチャグチャになるくらいに感じたい、感じさせたい…


「はぁんっ…」

 わたしはそう心で想いながら、美冴さんに身を任せ、喘ぎ、身悶えていた…

 

 わたしはこのクリトリスが激しく感じる…

 堪らない…

 もっと、もっと…

 弄って…

 感じさせて…

 

「はぁん、や、あん、み、みさえ…」
 わたしは指先によるクリトリス弄りに狂い始めてきていた。

 首を振り、身悶えし、全身を震わせ…
 そして激しい歓喜の、いや、喜悦の快感の叫びを上げてしまう。

 堪らない快感だ…

 ああ…

 美冴…




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