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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 99 ビアンな夜(40)

「あぁ、甘いわぁ…」
 美冴さんは舐めながらそう囁いてくる。

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

 舐めてくる淫靡で、淫らな音が、音だけが、この真っ白になってしまった思考の中でかろうじて聞こえてくる。

 その音は、まるで、ネコが甘いミルクを舐めている音に似ているみたい…
 と、わたしの微かな思考がそう思った。

「あんっ、ああっ、んんっ」
 だが、わたしはまだ僅かに、ヒダの合わせ目をなぞる様に舐められているだけなのに…

「ああっ、やっ、やんっ、うぅぅ…」
 激しく昂ぶり、喘ぎ…

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

「あら、開いたわ…」
 おそらくその口を開いたヒダの合わせ目に舌先を挿入れられ…

「あふっ、んんっ、んん…」
 激しく身悶え…

「あっ、いた、かわいい…」
 美冴さんはヒダの開いた上の奥に、隠れていたわたしのクリトリスを見つけ…

「あんっ、やっ、っくうぅぅ…」
 舌先で軽く突かれた瞬間に…
 わたしは絶頂を迎えてしまう。

「あっ、っくうぅぅぅ……………」

 わたしは激しくビクビクと全身を震わせ、身悶えをしながら絶頂感の喘ぎを、叫びを上げていく…

「あらぁ…
 もうなのぉ…
 やっぱりぃゆかりはかわいいわぁ…」

 美冴さんはスッと唇を離し、顔を上げ、おそらく淫らな顔で喘ぎを漏らしているわたしの顔を見ながら…
 そう、囁いてきた。

 もの凄い快感である…

 そして昂ぶりである…

 これが…

 これが同性愛の…

 快感なのか…




 だが…

 まだ…

 始まった…

 いや、まだ、愛し合ったばかりであるのだ…

 夜は…

 夜は、まだまだ続く…

 まだまだ長い…

 まだ始まった…

 いや、初まったばかりである…



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