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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 75 ビアンな夜(16)

 そして…

 それは…

 まるで異性に対して抱く、恋慕の想いと同じ様な感情なのだと理解した…


「あっ、んんっ…」
 わたしはキスをしながらゆかりさんの瞳に魅了され、見つめながらそんな想いを感じながら、ゆっくりと右手の指先を太腿の上へ上へと這わせていく…

 するとゆかりさんはそのわたしの指先の感触と、感じてきた快感に喘ぎ、そしてビクッと震えてくる。
 そしてわたしの肩をを抱いてきている彼女の指先に力が籠もってきた。

 ああ、ゆかりさんは感じてきている…

 そして指先を這わせ唇を貪りながら彼女の目を見つめると…
 わたしの指先の快感の期待に、目を揺らがせ、濡らしてきていたのだ。

 そうよゆかり…

 貴女の期待通りに指先を運んであげるわ…
 そしてわたしは指先を上へ上へと這い上がらせ、自らの太腿も股間へと持ち上げていく。

 ゆかりさんの欲情に濡れた目の揺らぎが、期待に高まってくる…
 そしてわたしは、見つめているゆかりさんのその目に語り掛けていくのだ。

 ねぇゆかり…

 もっと上を…

 もっと上を弄って欲しいんでしょう?…と。


 ズキズキズキズキズキズキ…

 ドキドキドキドキドキドキ…

 心とカラダが激しく昂ぶってしまう。


「……ん…あぁぁ…」
 するとゆかりさんの貪り合っている唇の端から、その指先の快感の期待の喘ぎが漏れてきたのだ。

 ああ…

 まさか…

 ううん…

 早く…

 欲しいの…

 ゆかりさんの目はわたしを見つめ返し、そう目で語り掛けてくる…


 本当は…

 わたしがゆかりさんに肩を抱かれ、そして抱き寄せ、抱き締められて上から唇を貪られていたのだが…
 
 だが…

 いつの間にかに、攻守は逆転していた…


 ゆかりさんは身も心もすっかりわたしの愛撫的なキスと、抱擁と、指先の動きにより…
 まるで蕩けて弛緩してしまったが如くに、ぐったりと脱力し、カラダ全体をわたしに預けてきていたのである。
 

 ゆかりさんは…

 わたしのこのキスに心を完全に蕩かしてしまい…

 この女同士の脚の密着感の快感に…

 そして…

 このわたしの指先の動きに…

 心もカラダも蕩けていたのだ。



 早く…

 早く…

 この指先で…

 弄って…

 弄ってあげたい…





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