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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 72 ビアンな夜(13)

 子宮が激しく疼き命令をしてきた…

 この…ゆかりを愛せ……と。


「…んは…あ…は…み…さ…ん」

 そもそもわたしはゆかりさんに肩を抱かれ、上から押さえられるカタチで唇に貪りあっていたのだが…

 わたしがゆかりさんの股の間、つまり両脚の間に自らの右脚の太腿を差し入れると…
 ゆかりさんはそのお互いの素脚の太腿同士の密着感の感触のあまりにも気持ちの良い快感に、カラダの力が抜けたようになり、そして体を震わせてきて思わず、いや、堪らずにそう喘ぎを漏らしてきたのだ。

 おそらくはゆかりさんはこの女性同士の太腿の触れ合う感触が初めてであり、堪らない快感を感じているのだろうと思われた…

 普段は、いや、いつもはもちろん大原浩一本部長に抱かれているから、男特有のごつごつとした硬い筋肉やすね毛等のせいでザラザラとした感触なのだろうと思われるのだが…
 この今、感じている女性同士の太腿はしっとりとし、そしてつるつるで、まるでお互いの太腿に吸い付く様な感触であり、堪らない快感な筈なのである。

 そしてもちろんわたし自身も久しぶりに感じている、この女性同士の密着感の堪らない快感にズキズキと疼きを更に激しく昂ぶらせていたのだ。

 そしてその快感に喘ぎ、震えているゆかりさんを感じ取り…
 
 このゆかりを愛せ…
 と、いう子宮の疼きからの支配された思考がわたしの指先を動かしてくる…
 そしてわたしはその密着感の快感に喘ぎ、震えているゆかりさんの合わさった太腿同士の隙間に忍ばせていく。

 わたしは過去、高校時代に、後輩の貴恵と僅か約二カ月間ではあったのだが、女同士、つまり同性同士の経験が少しはあったから…
 昂ぶっている中でも少しは心に余裕があった。

 そしてこのゆかりさんから約三カ月間感じていた彼女からの憧憬の目と、それに関わる心の中の遣り取りにも気持ちの上でわたし自身に優位性を感じてはいたのだ…
 そして覚醒してからの大原浩一本部長の責任感からくる献身的な愛情と、奇跡的な再会を果たした和哉と紆余曲折はあったのだが昨夜愛され、新たに彼を見直し、大人の男と再認識をした。
 また極め付けは武石健太のわたしに向け、そして対してくれる熱く、情熱的な愛情により、急激なわたし自身の覚醒からの自律神経の不安定な情緒はほぼ治まりつつあったのである。



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