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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 65 ビアンな夜(6)

「……んは…あ…は…み…さ………ん」

 わたしはゆかりさんに肩を抱かれ、下になり、そして上から押さえられたカタチでキスを、唇を、舌を、貪り合っていたのだが…

 ゆかりを愛せ…
 と、いう子宮からの命令により、ゆかりさんの両脚、つまり、太腿の隙間に自らの太腿を差し入れ、そして更にその隙間に右手の指先を忍ばせていく。

 すると、すっかり昂ぶっているのだろう…
 ゆかりさんは、そんなわたしの太腿と指先の感触にビクッと震えてきて、そして、唇の端からそうわたしの名前を喘ぎながら囁いてきたのである。

 そしてわたしは瞑っていた目を開く…

「……っあ……」
 するとそんな感覚を察知したのだろう、ゆかりさんも目を開き、二人で見つめ合った。

 あっ…

 ドキッ…

 わたしは一瞬にして、そのゆかりさんの妖艶で、淫らな、欲情の昂ぶりの目に魅せられてしまい、激しく心を震わせてしまう。

 そして、目が、視線が、離せなくなってしまったのだ…

「ああ…」

 ゆかりさん…

 わたしはその彼女の目を見つめ、心震わせ、キスをしながら、心の中で名前を呟いていた。

 そして、太腿の隙間に入れた手を、指先を、ゆっくりと上へと這わせていく…

「あっ、んんっ…」
 そのわたしの指先の動きにゆかりさんは喘ぎ、ビクッと震わせてくる。
 そして、わたしを抱いている肩の手に力が籠もってきた。

 そして…

 そして…

 わたしを見つめているその目が…

 語り掛けてくる…


 早く…

 早く…

 もっと上を…

 もっと上を弄って……と。

 ズキズキズキズキズキズキ…

 ドキドキドキドキドキドキ…

「……ん…あぁぁ…」
 唇の端からゆかりさんの喘ぎが漏れる…

 そして…

 わたしの指先が…

 短パンの…

 そして、既に…

 ぐっしょりと溢れ、濡れている…

 あの場所に…

 禁断のあの場所に…

 辿り着いたのだ…

「…っんっ…んんっ……」

 すると、ゆかりさんはその瞬間に全身をビクンと大きく震わせながら、喘ぎを漏らしてきた…


 指先が熱く…

 濡れていた…






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