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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 57 わたしと同じ…

「…………」

 脚が…

 もしかして美冴さんは脚が敏感なのか?…

 わたしは思わず、そんな事を考えながらジッと、美冴さんの目を見つめてしまう。
 すると美冴さんは、そんなわたしの目を感じ、意識をし、やや、高揚気味な、複雑な表情を浮かべてきたのである。


 ドキドキドキドキ…

 そうだ…

 間違いない…

 美冴さんは、脚が敏感なんだ、いや、感じるんだ…

 すると突然、わたしの脳裏に愛しい男である大原浩一本部長の顔が、いや、彼のフェチの欲情に昂ぶった時の目が浮かび上がってきたのだ。

 そうよ…

 間違いないわ…

 美冴さんはあの脚フェチ、ストッキングフェチである彼の目を、瞬く間に魅了してしまった位に綺麗な、そして美しく魅力的な脚をしている…

 そしてそんな美冴さんに魅了される、いや、過去に魅了されてきていた男達は皆、脚フェチに決まっているに違いない…

 そして…

 そして、美冴さんも、そんな自分の脚の美しさや魅力に気付いているに決まっている…
 
 そして…

 それが故に、自身の脚により意識が高まり、敏感に感じる様になった、いや、なっているに違いないんだわ…


 だって…

 だって…

 だって、わたし自身もそうだから…

 わたしも脚が…

 性感帯のひとつだから…

 あの過去の『姫』と崇め、おだてられていたあの『黒歴史』といえるあの昔に、わたしに群がってきていた男達のほぼ皆が、わたし自身の脚に魅了されたが如くに脚を、ストッキング脚を嬉々として舐めてきていた…

 そしてわたし自身も、そのフェチな愛撫に愉悦していたから…

 だから間違いない…

 美冴さんは、いや、美冴さんも、脚が敏感に感じるんだ、そしてそれを自身がより意識をし、理解している筈なのだ…

 そして美冴さんは過去、いや過去から、そうして男達に愛され続けているに違いない…
 と、わたしはこの美冴さんのこの敏感な反応と、過剰な震えを感じ、理解したのである。


 それはある意味…

 わたし自身と同じだから…


 だから…

 だから、このわたしの不純といえる昂ぶりと、疼きも…

 わたしと同じように…

 感じているはず…

 だから…

 だから…

 試さずにはいられなかったのである。




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