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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 55 アンクレット

「あっ、んんっ」
 するとゆかりさんは突然、わたしの脚首を掴んできたのである。
 そして、わたしは掴まれた瞬間に、また、ビクッと震えてしまう。

「ふふ…
 『この脚は、オレの脚の印だ…』
 的な感じかな?…」
 するとゆかりさんはわたしの脚首をアンクレットごとに掴みながら、そう呟いてきたのである。

「えっ、な、何で?…」 
 
 何でわかるの?…

 確かにゆうじは、あの時そう云ってきた…
 
「ふふ、だってぇ、アンクレットをプレゼントしてくる男なんて絶対に脚フェチに決まってるしぃ」
 と、微笑みを浮かべながら言ってきた。

「そ、それにしても……
 ホント、綺麗な脚ね……」
 するとゆかりさんは、わたしの脚首を掴み、見つめながらそう囁いてきたのである。

 ドキドキドキドキ…

 ウズウズウズウズ…

 そして、そう囁いてきたゆかりさんの目が…
 妖艶に濡れている様にわたしには見えたのだ。

 心の震えと、疼きの昂ぶりが更に激しくなってきていた…

 ああ…

 ゆかりさん…

 ドキドキドキドキ…

 ウズウズウズウズ…

 そしてこのわたしの昂ぶりは、おそらくこのゆかりさんを見つめ返す目に、心の鏡の如くに映っている筈なのだ…

 するとゆかりさんは、突然、掴んでいるわたしの脚首を撫でてきた。

「あっ…んんっ…」
 そしてわたしは思わず声を漏らし、ビクッと大きく震えてしまったのである…

「ホント…綺麗な脚……」
 ゆかりさんはそう囁きながら、横座りしている脚首のアンクレットから脛とふくらはぎの真ん中辺りを、人差し指でツーっと撫で上げてきたのだ。

「んんっ……」
 
 ああ、そんな…

 わたしはビクッと触れられている脚を大きく震わせ、そして…

 そして…

 その撫で上げてきているゆかりさんの右手を…

 掴んでしまう…

 ゆかりさんの妖艶に濡れた目が…

 瞳が…

 わたしを見つめ…

 惹きよせ…

 魅きよせてくる…


「ぁ………」

 心が蕩けてくる…

 ドキドキドキドキドキドキ…

 ズキズキズキズキズキズキ…





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