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シャイニーストッキング

第9章 絡まるストッキング8        部長佐々木ゆかり

 232 あの夜に…

 その彼の『シロウト童貞』たる喘ぎと震えが、また再び、わたしの心を少し落ち着かせ、余裕を生んできた…

 そうよ、わたしは杉山くんと違うのよ…


 昔は、百戦錬磨の『姫』とまで云われていた女なのよ…

こんなほぼ女を知らない様な『シロウト童貞』とは違うのよ…

 そしてこんな、ズボンの上から軽く握った、握られたくらいで声を漏らし、震えてくるなんて…
 いきなりわたしの心の中に、余裕が生まれてきたのだ。

 そして、その余裕が…

 あら、意外と大きいかも…
 
「ふ…こんなに大きくさせてぇ…
 キミはさぁ…やっぱり変態ねぇ…」
 そんな言葉を云わせてくる。

 そして、また再びエスのスイッチが入り直してきたのだ。

 わたしはそんなエスの衝動が押さえ切れなくなってきていた…


「わたしさぁ…
 ホントはさぁ、知ってるんだぁ…」
 そして、杉山くんの目を見つめながら、あの彼にとっての禁断の事実を囁いていく。

「え…」

「あの夜さぁ…
 あのわたしが酔い潰れちゃった夜にさぁ…」

「え……」

 杉山くんの目が泳ぎ始めてくる…



「寝ているわたしの脚をさぁ…
 スカートの股間にさぁ…
 顔を近づけてさぁ…」

「あ…、え…」

 完全に目が泳ぎ、やや焦りの顔をしてきた…

「そしてさぁ…
 わたしの脚に…
 クンクンしながらさぁ…」

 わたしはそう囁きながら、ギュッと杉山くんのモノを握り、そして見つめながら…

「オナニー……したわよね……
 知ってるのよ…」
 そう言い切ったのである。


「え…、あ…、い、いや…………」
 すると、杉山くんは絶句する。

 正にズバリを、わたしに言われてしまったのである…


 そしてわたしは更にギュッと握り絞め、そして顔を、唇を、杉山くんに近づけながら囁いていく…

「ふ……変態………」

「あっ…うっ……うわぁっ……」

 すると杉山は小さくそう叫び、そして、顔から汗を吹き出しながら、上目遣いになり、カラダをビクッと震わせてきたのだ。

「えっ…あっ………ええっ………」

 その時であった…

 なんと、わたしの手の中に握られている杉山くんのモノがビクビクと激しく震え、ビクンビクンと脈打ってきたのである。

 えっ…

 ま、まさか…





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