
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
175 最悪な気分
もう最悪だわ…
そしてわたしは慌てて携帯電話の電源を落とす。
さっきの蓮の様子だったら、絶対にまた掛かってくる筈だ…
わたしはふと時計を見る。
時刻は午後2時半過ぎ…
3時に電源を入れればいいや…
昨夜、彼、大原本部長と話さなかったから、もしかしたらいつ着信があるかもしれないから…
いや、話しをしたいのだ…
余計に声が聞きたい…
この嫌なモヤモヤとした気分を変えたい…
だが、今すぐには電源は入れたくなかった、いや、入れられなかったのである。
着信の表示さえ目に入るのが嫌だから…
ああ、本当にもう最悪だわ…
一昨夜の嫌な予感が当たってしまった…
一番、忘れたい存在の蓮…
まさか本当に、こうして電話が掛かってくるとは本気で思っていなかった。
これからしばらくは悩まれそうだわ…
すっかり気持ちが憂鬱になってしまったのである。
せっかく、変な雑念の不惑な想いが仕事に集中する事によって解消されたのに…
今度は違う雑念が湧き起こってしまっていた。
もう不惑どころじゃないわ…
この先しばらくの事を考え、想像すると不安でしかない。
そうだダメ元で着信拒否設定にしておこう…
だけど、それも3時過ぎにやろう…
今は…
携帯電話さえ見たくない…
触れたくない…
とにかく最悪な気分になってしまった…
わたしはそれからボーっと部長室からオペレーションルームの方を眺めていく。
三つある部署にはひっきりなしに電話が入っているようで、オペレーター達は皆、ハンズフリーマイクを付け、パソコンを見つめながら話している。
中にはクレームを言ってくるお客様も少なくはない…
そして損保エリアに掛かってくる電話の殆どは、事故や故障等の切羽詰まったトラブルの電話であるのだ…
嫌な相手だからって業務上、簡単に電話は切る訳にはいかないのである…
皆、大変なんだわよね…
ある意味、今の、この、わたしの電話なんて何てことないのかもね…
そう彼女達を眺めながら、必死に、そう自分に言い聞かせていく。
ああ…
早く彼と話しをしたい…
浩一さんの声が聞きたい…
もう最悪だわ…
そしてわたしは慌てて携帯電話の電源を落とす。
さっきの蓮の様子だったら、絶対にまた掛かってくる筈だ…
わたしはふと時計を見る。
時刻は午後2時半過ぎ…
3時に電源を入れればいいや…
昨夜、彼、大原本部長と話さなかったから、もしかしたらいつ着信があるかもしれないから…
いや、話しをしたいのだ…
余計に声が聞きたい…
この嫌なモヤモヤとした気分を変えたい…
だが、今すぐには電源は入れたくなかった、いや、入れられなかったのである。
着信の表示さえ目に入るのが嫌だから…
ああ、本当にもう最悪だわ…
一昨夜の嫌な予感が当たってしまった…
一番、忘れたい存在の蓮…
まさか本当に、こうして電話が掛かってくるとは本気で思っていなかった。
これからしばらくは悩まれそうだわ…
すっかり気持ちが憂鬱になってしまったのである。
せっかく、変な雑念の不惑な想いが仕事に集中する事によって解消されたのに…
今度は違う雑念が湧き起こってしまっていた。
もう不惑どころじゃないわ…
この先しばらくの事を考え、想像すると不安でしかない。
そうだダメ元で着信拒否設定にしておこう…
だけど、それも3時過ぎにやろう…
今は…
携帯電話さえ見たくない…
触れたくない…
とにかく最悪な気分になってしまった…
わたしはそれからボーっと部長室からオペレーションルームの方を眺めていく。
三つある部署にはひっきりなしに電話が入っているようで、オペレーター達は皆、ハンズフリーマイクを付け、パソコンを見つめながら話している。
中にはクレームを言ってくるお客様も少なくはない…
そして損保エリアに掛かってくる電話の殆どは、事故や故障等の切羽詰まったトラブルの電話であるのだ…
嫌な相手だからって業務上、簡単に電話は切る訳にはいかないのである…
皆、大変なんだわよね…
ある意味、今の、この、わたしの電話なんて何てことないのかもね…
そう彼女達を眺めながら、必死に、そう自分に言い聞かせていく。
ああ…
早く彼と話しをしたい…
浩一さんの声が聞きたい…
