
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
173 蓮からの電話(3)
「またさぁ…昔みたいにさぁ…」
「え…、マジで言ってるの?」
わたしは思わず聞き返してしまった。
「うん、マジ…僕は本気だよぉ…」
すかさずそう応えてくる。
「え…」
その蓮の言葉にわたしは呆れてしまう。
そして…
「え、蓮、貴方は…今や超有名な俳優じゃないのよ」
本当は、まともに相手にしないで電話を早く切ろうと思っていたのだが、その蓮の言葉に呆れてしまい、思わずそう話してしまった。
「あ、あぁ、うん…たまたまねぇ…」
いや、たまたまで
『日本アカデミー助演男優賞』は受賞できない…
それにわたしもその映画を観たのであるが、それにキャスティングされていた『蓮』こと『俳優三山蓮太郎』の演技は、まるで、あの昔の彼とは思えない迫真の素晴らしい演技であったのだ。
そしてその映画鑑賞後に、決して好きでもなかった彼と昔に関係していたことに少しだけ誇らしさを感じたし、そして
『あぁ、蓮も頑張っているんだなぁ…』
と、感心と感動を感じたモノだったのだが…
この電話で、あの時の想いは全て台無しになってしまった。
少しでもそう想ったわたしがバカだったわ…
「たまたまって…」
呆れてしまって二の句が告げない。
「そんなこと…どうでもいいじゃん…
僕は僕のままだし…」
どうでも……よくない…
「……いや、違うわよ…」
そして彼のその言葉に、感じた呆れから、イライラ、いや、怒りに近い感情が湧いてきたのだ。
「ねぇ…貴方、蓮は、超有名な俳優の『三山蓮太郎』であり…
わたしは、ただの一般人の会社員、世間で云うところのOLなのよ…」
「うん、わかってるよ…」
「いや、わかってないわよ…
そんなわたしと貴方が一緒にいたら、いや、いること自体が変なのよ…
そのくらい分かるでしょう?…」
「えー、そうかなぁ?…
だってぇ、僕は僕だよぉ…」
「もおっ、違うのよっ…
世の中の、世間の人はそうは見ないのよっ、変なのっ、あり得ないのっ、スキャンダルなのよ…」
わたしのイライラはピークに達する。
「大丈夫だよ、スキャンダルは揉み消すからさぁ…」
「え、いや、そういう意味じゃなくってさぁっ」
どうやら、過去に、何度となくスキャンダルを揉み消した事があるらしい…
「またさぁ…昔みたいにさぁ…」
「え…、マジで言ってるの?」
わたしは思わず聞き返してしまった。
「うん、マジ…僕は本気だよぉ…」
すかさずそう応えてくる。
「え…」
その蓮の言葉にわたしは呆れてしまう。
そして…
「え、蓮、貴方は…今や超有名な俳優じゃないのよ」
本当は、まともに相手にしないで電話を早く切ろうと思っていたのだが、その蓮の言葉に呆れてしまい、思わずそう話してしまった。
「あ、あぁ、うん…たまたまねぇ…」
いや、たまたまで
『日本アカデミー助演男優賞』は受賞できない…
それにわたしもその映画を観たのであるが、それにキャスティングされていた『蓮』こと『俳優三山蓮太郎』の演技は、まるで、あの昔の彼とは思えない迫真の素晴らしい演技であったのだ。
そしてその映画鑑賞後に、決して好きでもなかった彼と昔に関係していたことに少しだけ誇らしさを感じたし、そして
『あぁ、蓮も頑張っているんだなぁ…』
と、感心と感動を感じたモノだったのだが…
この電話で、あの時の想いは全て台無しになってしまった。
少しでもそう想ったわたしがバカだったわ…
「たまたまって…」
呆れてしまって二の句が告げない。
「そんなこと…どうでもいいじゃん…
僕は僕のままだし…」
どうでも……よくない…
「……いや、違うわよ…」
そして彼のその言葉に、感じた呆れから、イライラ、いや、怒りに近い感情が湧いてきたのだ。
「ねぇ…貴方、蓮は、超有名な俳優の『三山蓮太郎』であり…
わたしは、ただの一般人の会社員、世間で云うところのOLなのよ…」
「うん、わかってるよ…」
「いや、わかってないわよ…
そんなわたしと貴方が一緒にいたら、いや、いること自体が変なのよ…
そのくらい分かるでしょう?…」
「えー、そうかなぁ?…
だってぇ、僕は僕だよぉ…」
「もおっ、違うのよっ…
世の中の、世間の人はそうは見ないのよっ、変なのっ、あり得ないのっ、スキャンダルなのよ…」
わたしのイライラはピークに達する。
「大丈夫だよ、スキャンダルは揉み消すからさぁ…」
「え、いや、そういう意味じゃなくってさぁっ」
どうやら、過去に、何度となくスキャンダルを揉み消した事があるらしい…
