
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
172 蓮からの電話(2)
それはそうかもしれない…
あの昔の関係は、今となって振り返ると、わたしにとっては本当に、最悪な、真っ黒な、出来る事ならば消し去りたい位の黒歴史的な嫌な過去の思い出なのだが、蓮にとっては自分の隠していた性癖を曝け出し、わたしに受け入れてもらえられた…
という、彼には嬉しい過去なのかもしれない、いや、多分、そうなのだろう。
もしかしたら、あのわたし以降にすんなりと受け入れてくれた女性がいなかったのかもしれない…
だからわたしとは対照的な、正反対的に明るく、嬉しそうに話してきているのだと思われる。
「ねぇ、ゆかり姫、会いたいよぉ…
また、昔みたいに遊ぼうよぉ……」
本当に、明るく、嬉しそうに、まるで小さな子供が甘えるかの様な口調でそう話してくるのである。
「……………」
「またさぁ…昔みたいにさぁ…」
「え…、マジで言ってるの?」
わたしは思わず聞き返してしまった。
そして蓮の言葉に驚いてしまう…
『また昔みたいに…』
本当にそれはあり得ない言葉であるのだ。
なぜならば…
蓮は、今や新進気鋭の有名な、そして昨年度の日本アカデミー助演男優賞を受賞した『三山蓮太郎』なのだ。
その彼が、こんな一般人のわたしと…
いくら昔からの過去の知り合いとはいえ…
しかも彼とわたしの関係の間に存在する根本的なモノはあの…
『大麻』というスキャンダラス的な存在が大前提にあるのだ…
そしてその『大麻』という存在は、もちろんわたしにも、だが、彼にとってはもっと根本的に、彼の全てを失う、いや、破滅を導く存在の筈なのである…
そして周りには、スキャンダル雑誌に影響されている一般人の目、そして手軽な携帯電話カメラという存在が巷に跋扈し、いつ、どこで、誰が見ているかわからない時代なのだ。
それを大前提にしてでも蓮はそう言ってきているのだろうか?…
それが、わたしには不思議でならないのである…
それはそうかもしれない…
あの昔の関係は、今となって振り返ると、わたしにとっては本当に、最悪な、真っ黒な、出来る事ならば消し去りたい位の黒歴史的な嫌な過去の思い出なのだが、蓮にとっては自分の隠していた性癖を曝け出し、わたしに受け入れてもらえられた…
という、彼には嬉しい過去なのかもしれない、いや、多分、そうなのだろう。
もしかしたら、あのわたし以降にすんなりと受け入れてくれた女性がいなかったのかもしれない…
だからわたしとは対照的な、正反対的に明るく、嬉しそうに話してきているのだと思われる。
「ねぇ、ゆかり姫、会いたいよぉ…
また、昔みたいに遊ぼうよぉ……」
本当に、明るく、嬉しそうに、まるで小さな子供が甘えるかの様な口調でそう話してくるのである。
「……………」
「またさぁ…昔みたいにさぁ…」
「え…、マジで言ってるの?」
わたしは思わず聞き返してしまった。
そして蓮の言葉に驚いてしまう…
『また昔みたいに…』
本当にそれはあり得ない言葉であるのだ。
なぜならば…
蓮は、今や新進気鋭の有名な、そして昨年度の日本アカデミー助演男優賞を受賞した『三山蓮太郎』なのだ。
その彼が、こんな一般人のわたしと…
いくら昔からの過去の知り合いとはいえ…
しかも彼とわたしの関係の間に存在する根本的なモノはあの…
『大麻』というスキャンダラス的な存在が大前提にあるのだ…
そしてその『大麻』という存在は、もちろんわたしにも、だが、彼にとってはもっと根本的に、彼の全てを失う、いや、破滅を導く存在の筈なのである…
そして周りには、スキャンダル雑誌に影響されている一般人の目、そして手軽な携帯電話カメラという存在が巷に跋扈し、いつ、どこで、誰が見ているかわからない時代なのだ。
それを大前提にしてでも蓮はそう言ってきているのだろうか?…
それが、わたしには不思議でならないのである…
