
ほしとたいようの診察室
第3章 お仕事&お仕事
内診室に入ると、そこには大きなピンクの椅子があって、カーテンが敷かれていた。
カーテンの向こう側には、顔は見えないけれど大海先生がいるようだった。
叶恵さんがわたしに訊ねる。
「のんちゃん、内診は初めてかな?」
おそるおそる、コクリ、と頷く。
「そしたらまず、ズボンと下着を脱いで、この椅子に座ってね」
いきなりハードなことを言われて、目の前がチカチカしそうだった。
……それは、すごく恥ずかしい……。
おずおずと、言われた通りにズボンを脱ぐ。
下着は……躊躇ってから脱ぐと、直ぐに叶恵さんがバスタオルを渡してくれた。
椅子に座ると、何もつけていないお尻がひんやりとして、気持ち悪い。
「足はここ、片っぽずつ乗せて」
「……こう、ですか?」
「そうね、そしたら。椅子が動いて、足が開いて行くから、少しじっとしててね」
やがて、ゆっくりと椅子が動いて。……
身体が椅子と一緒に倒れていく。
ありえないくらいに足が広がる。
「わ、え、ちょっとまっ……」
軽くパニックを起こすわたしに、叶恵さんが声をかける。
