ほしとたいようの診察室
第7章 回想、主治医の苦悩
トイレにつくと、のんちゃんに尋ねた。
「のんちゃん、陽太先生が手伝ってもいい?」
すっかり濡れてしまったズボンに手をかけようとすると、のんちゃんは首を横に振った。
「どうしたの?」
前はそんなことなかった反応に驚きつつ、のんちゃんの言葉を待つ。
「……はずかしいから。ようたせんせーにすっぽんぽんみられたら、はずかしい」
小さな声で、そう言った。
そうか、もうそんな年頃なのかと納得した。
今日の夜勤の看護師さんで女性がいたか、PHSを手に取って確認する。
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