ほしとたいようの診察室
第7章 回想、主治医の苦悩
コールすると、手が空いているのは蒼音くんだけのようだった。
蒼音くんにも同じ反応をしそうだな……と思いつつ、ダメ元でのんちゃんに問いかける。
「のんちゃん、いま蒼音くんしか看護師さんいないけど、蒼音くん呼んでもいい?」
すると、
「うん、あおとくんがいい」
すんなり、頷いたのである。
男性がダメっていうより……
……俺がダメってこと?
悟られないように動揺しながら、PHSで蒼音くんを呼ぶと、すぐに着替えを持ってやってきた。
「お待たせ、のんちゃん。着替えようか」
ひとまずその場を任せて、俺は医局へと戻る。
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