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ほしとたいようの診察室

第7章 回想、主治医の苦悩

……



中庭は、ベンチが置いてあって、木々も茂り、木陰ができている。

夏も終わり、秋が近づくのに残暑は厳しい。
ここのところ夏日が盛り返しているので、のんちゃんの散歩はせいぜい20分が限界と踏んでいた。




手を繋いで、外へ出る。



「うわぁ〜!」




まだ鳴き止まない蝉に、負けないくらいの大きい声で、のんちゃんは嬉しそうに笑う。





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