ほしとたいようの診察室
第7章 回想、主治医の苦悩
蒼音くんも、緊張気味である。
なんて言ったって、優先生と叶恵さんと、大騒ぎののんちゃんの目の前で採血をするのだ。無理もない。
不安そうなのんちゃん。
それを、抱っこで抱える優先生。
叶恵さんは、それぞれ採血の準備をしていた。
優先生と叶恵さんは、蒼音くんと一緒に、俺の腕を覗き込む。
「……あー、この血管で採れなかったら、下手だわな」
「ほんとですね。ね! 蒼音くん」
「ちょっと、優先生、叶恵さん! ハードル上げないでくださいよ!」
蒼音くんが言いながら、駆血帯を俺の右腕に巻いた。
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