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ほしとたいようの診察室

第6章 回想、はじめまして






俺は腹部のエコーをかけ、モニターに目を凝らす。









内臓に損傷が見られることが明らかになる。








……おそらく、虐待……腹部に強い力での暴力をうけたようだ。身体のあちこちに浮き出ている内出血も酷い。新旧、さまざまな内出血が、着衣したら見えないところに刻まれていた。


……それだけ、バレないように狙って、日常的に暴力を浴びせたのだ、この子に。


処置室には言いようもない怒りが、立ち込めていた。






すぐさま、彼女は手術室に運び込まれて、開腹手術となった。





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