
ほしとたいようの診察室
第6章 回想、はじめまして
「こら! やめなさい。食べ物を粗末にするならおしまい」
「やーーだーーー!!」
ご飯を取り上げるついでに、食事量も確認する。
うーん、やめても大丈夫だな。少なくとも主食は全量食べている。
これ以上のお遊びは、もう許されない。
「おわりおわり。ちゃんと食べないならお仕置き。ちっくんだな」
のんちゃんがふんだんに遊んだお膳を下げると、のんちゃんは足をジタバタにして怒り出す。
PHSをとって、ナーステーションに連絡する真似をした。
「あ、もしもし? 叶恵さん? のんちゃんちっくんお願い」
「やーーーーだぁ!!! いーーや!!!」
耳をつんざくような声は、1日何回聞いたことやら。
